脱サラ、元地方公務員、去年まで某農業法人にてブルーベリーの栽培をやっておりました。かんざきたつや(@ttykanz)、36歳です。
詳しいプロフィールなどは、下記のプロフィールページをご覧ください。
現在は、農業法人を退職し、独立起業をしており、子どもたちの笑顔あふれる、「やすらぎと思い出づくりをそっとお手伝いするブルーベリー農園」を創るべく、日々まい進しております。
脱サラ(脱公務員)の経緯や、農業、そしてブルーベリー観光農園を志した経緯、やりたい農園のコンセプトなどについては、以下の過去記事をご覧ください。
もう少しで農地が決まります。
ご協力いただいております関係者の方々、本当にありがとうございます。
こうご期待☆
私は、前々職で、県の林業の技術系職員をしていました。
山地災害の復旧工事などを担当していたこともあり、
建設工事の測量・設計・現場監理、予算調整などを行っていました。
仕事を通じて工事費用の積算やCAD(コンピュータ支援設計)製図などを学びました。
あまり前職での経験が直接活きることはそれほど多くないですが
CAD製図は、農業にも結構便利だと思います。
今回はそのことについて書きたいと思います。
CAD製図は農業にも役に立つかもしれないです
1絵を書くソフトいろいろ
いわゆる絵を描くソフトには本当にいろいろな種類があります。
画像加工ソフトなども広い意味では含まれるかもしれません。
しかし、大分すると「ペイント系ソフトウエア」と「ドロー系ソフトウエア」に分かれます。
ペイント系ソフトウエア
画像を点の集まりとして管理しています。
ピクセルという四角い格子の、色などの属性を使い、作画します。
タイル画みたいに、点をたくさん集めて絵を作っていくイメージです。
陰影などを表現するリアルなイラストや、写真加工などに活用されます。
(Adbe Photoshop、Paintなど)
ペンタブレットなどを使って筆圧を表現するソフトなどもあります。
(FireAlpaca64など。実は私も使っていますが、全く使いこなせていません。漫画家やイラストを書く方は本当にすごいですね・・・)
ドロー系ソフトウエア
点の集合ではなく、点の位置と線の長さや種類で管理します。
点はピクセルのように大きさをもっていないので、拡大・縮小しても、ギザギザが目立つなど画像が劣化することはありません。
製図のほか幾何学的なアートなどにも使用されます。
(CADソフト全般、Adbe illustratorなど)
位置と大きさを反映できるので、測量した数値から図面をおこしたり、逆に製図した位置を現場におとすことができます。
測量設計や建設工事の現場などでも活用されます。
どちらも、作画する対象ををデジタルで管理(表現)する手法であり、相補的な位置づけです。
デザイン画などの仕事をされる方は、両方の特徴をうまく使いながら作品を仕上げているそうです。
2家庭菜園にも使っていました
実は、家庭菜園にも使っていました。
もしかしたら、農業のベテランの方は、見てだいたいこのくらいとかわかるのかもしれませんが、
私は初心者でその感がよくわからない。
しかも、面積が小さいので、苗などの数も少ない。
面積も資金も限られる中で、苗を過不足なく用意して、面積も最大限に活かすために作図していました。
もちろん、畝の肩がちょっと崩れていて、微妙に畝幅が少なかったり、もともとの測量の精度が低かったりと現場との誤差はありますので、微調整は必用です。
しかし、夏作→秋作の切り替えや、輪作(畝をローテーションする)などの検討は、コピペしたりして、簡単にできます。
その年の栽培記録としても残すことができます。
3ざっくりとブルーベリー園を計画してみました
今回お借りできそうな、土地を、グーグルマップから、画像を取り込んで、トレースして(なぞってみて)、ざっくりと計画してみました。
(本当は載せたかったのですが、まだ正式でないことから、今回は画像をのせておりません。)
まだお借りすることは正式に確定していないので、測量などの調査も入れないのですが、最近は、無料で航空写真の情報を観ることができます。
寸法の調整する際の誤差はありますが、大きくははずさないくらいの精度では検討できると思われます。
ざっくりと計画をたててみて、何か見落としがないか、必要な要件を満たしているかなどを検討してみることができました。
現地を詳細に調査する前に、机上の検討をあらかじめ行うことは、以下の点で有利だと思われます。
- 広そう、よさそうだといったイメージだけではなく、形状や寸法を数値で客観的に判断できる。
- 現地調査や土地所有者などに確認するポイントが明確になる。
ただし、机上の調査で全てがわかるわけではないので、必ず現地と照合する作業がセットになり、予備調査がはじめて生きていきます。
苗木の発注スケジュールから、概略の本数を早めに出したかったことや、現在、候補地で耕作されている方から、どこまで耕起しておけばいいのか確認されてことから、急遽、グーグルマップなどから、シュミレーションすることになったのですが、CADについていろいろと思い出してよかったです。
4CADは難しくない
CADは、なんだかとっつきづらいというイメージをお持ちの方も多いと思いますが、
CADソフトは一度覚えてしまえば、作図するだけなら、エクセルのオートシェイプよりはるかに楽で早く書けます。
独学でも全く問題ありません。
Google検索や教本が一冊あれば十分です。
そもそも、私もほとんど誰にも教えてもらえませんでしたので独学です。
作図の量があまりにも多くて、手が回らない時に、パート職員の方に教えて覚えてもらい、作図を手伝ってもらっていたら、半年くらいしたら、その方は、ほぼ何でも描けるようになっていました。
製図を納品する仕事をするのであれば、線の種類は太さや色や保存形式など様々なルールが決まっているため、それにそった形で作成する必要がありますが、単に作図するだけなら、覚えることはそんなに多くないです。
ただし、CADソフト全般に言えるのは、色塗りや透過などのペイント系の機能が苦手な傾向があります。
数値をもたない図面やイラストを中心に作図するのであれば、前述のペイント系ソフトやエクセルのオートシェイプなどの方がよいかもしれません。
5おすすめCADソフト
私がCADソフトを使い始めた頃は、職場の使用ソフトの統一がとられていなかったので、方針がかわったり、転勤するたびに違うソフトを使うはめになったので、計5種類ほど使いましたが、
その中でも「Jw_CAD」が圧倒的におすすめです。
フリーソフトなのに、機能的には有料ソフトにまったくひけをとりません。
プラグイン(機能の追加のためのプログラム)も多くのJw_CAD愛好家たちが開発していたり、世の中の天才たちが勝手に便利にしてくれます。
また、ファンも多いことから、使い方がわからなければGoogle検索でもだいたい解決します。
マニアックなソフトを使っていたときは、この点で非常に苦労しましたが、Jw_CADならまったく心配ありません。
但し、フリーソフトなので、責任の所在などを明らかにする必要がある、大きい会社などでは導入に障壁があるかもしれません。
しばらく、Jw_CADは使っていなかったので、思い出しながらですが、今後も使っていきたいと思います。
(参考)
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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