寒冷地とラビットアイ系ブルーベリー栽培~寒波到来~vol599

ブルーベリー
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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

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季節は「大寒」(だいかん)。

読んで字のごとく、全国的にも一年でもっとも寒い時期です。

気象庁のデータをみると、ほぼほぼ大寒の時期に年最低気温を記録していることが多いです。

今年も寒波がきて、マイナス2桁を記録しました。

ブルーベリーの森あづみのでは、「暖地向き」のラビットアイ系という系統のブルーベリーをメインに栽培しています。

この時期は、こんなに寒くても・・・・大丈夫?と思ってしまいます。

でも、大丈夫なんです。

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ラビットアイ系ブルーベリーは思っているほど寒さに弱くない

北部ハイブッシュ系ブルーベリーという系統は寒さにも強く、北海道などでも栽培されています。

一方、ラビットアイ系ブルーベリーは「暖地向け」といわれ、マイナス7~10℃を記録する地域では経済栽培が成り立ちにくいと記述されている専門書もあります。

しかし、実際に長野県安曇野市穂高地区で栽培をして5年目。

ラビットアイ系ブルーベリーは思ったより寒さには弱くないというのが私の印象です。

ブルーベリーの樹自体が枯れてしまうことは、もちろん無く、

枝先がかれる「枝枯れ」もごくわずかで、収量を減らしてしまうような被害は見受けられません。

枝枯れが起こりやすいのは、

秋までに栄養分を十分にためられなかった弱い枝。

もしくは、

徒長気味に伸び続けていた枝の先10~15cm程度です。

弱い枝はもともと、剪定で切る対象ですし、

徒長気味の枝には花芽がついていないので、先が多少枯れても収量に影響がありません。

(花芽の多い充実した枝は枯れにくい)

花芽の多い、充実した枝は、むしろ枯れにくいです。

最近の寒波も一時、最低気温はマイナス13°近くになりましたが、

ラビットアイ系ブルーベリーたちは耐えていてくれました。

実は、本当に怖いのは春先の「遅霜」

本当に怖いのは春先の「遅霜」による花のです。

寒さがゆるみ、開花した花には耐寒性があまりないため、花が枯れ落ちてしまうと、実がならなくなってしまいます。

2021年には遅霜の被害がありました。

昨年も遅霜自体はあったのですが、花に被害はありませんでした。

(2022年5月。遅霜が降りた朝。この年は遅霜の被害はなかった)

樹が大きくなってきて、地上部から、高い位置に花がつくようになったも、被害が少なくなったことに関係があるかもしれません。

さらに、霜の心配がなくなる時期までは、保温のため下草を刈らずに残しておくなどの工夫もしていますが、まだまだ油断はできません。

遅霜は、暖かい時期に、突然寒くなる現象です。

寒さが緩んでからの耐寒性は弱くなりますが、逆に言えば「通常寒い時期」の寒さは、被害が少ないとも言えます。

寒冷地とラビットアイ系ブルーベリー栽培

寒冷地に分類されていた地域でも、気象条件などによっては、十分に経済栽培は成り立つと私は考えています。

そもそも、長野県安曇野市穂高地区では、最近5年の年平均気温が12°を超えてきており、もはや寒冷地と呼べなくなってきています。

寒冷地などの分布自体も見直されてくると思われます。

また、こういった地域では、ラビットアイ系ブルーベリーは、全国的にみても、ブルーベリーが少ない時期に栽培ができるというメリットもあります。

まだまだ、手探りの部分がありますが、品種選定なども含め、いろいろな可能性を模索していきたいと思います。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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