脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
有機JAS認証を取得した「オーガニックブルーベリー」を栽培しています。
人は自分の「貢献度」を高く見積もりがちな傾向があるそうです。
気持ちはよくわかります(笑)。
しかし、だからこそ、意識していることがあります。
人は自分の貢献度を高くしがちな性質がある?
人は「自分の貢献度」を高く見積もる傾向があるそうです。
例えば、夫婦のそれぞれに、「2人で解決した問題について、自分の貢献度はどれくらいか、パーセントで表してください」
というアンケートをすると、ほとんどの場合、2人の合計は100%を超えるそうです。
平均的には、それぞれが50%より高くつけるそうです。
「うまく行ったのは自分のおかげ、失敗したのは相手のせい」というのは、極端な例ですが・・・
多かれ少なかれ、自分の方がよくやっている、貢献度を高く見積もる傾向があるようです。
幸せフルーツ工房の農作物の商品化の立役者
幸せフルーツ工房(ブルーベリーの森あづみのはブルーベリー部門です)では、オーガニックブルーベリー生果実、オーガニック冷凍ブルーベリー、各種ハーブティーなど、ここ2年くらいで、商品化がすすみました。
商品化の立役者は「妻」です。
私は、大雑把な計画やタスク管理は得意ですが、繊細な実務や業務整理が苦手です。
苦手なので、販売や商品化には、消極的でした。
ブルーベリーは観光農園をメインに運営していますが、お客さんは全ての実を摘み取ってくれるわけではないので、積み残しなどがどうしても、発生します。
いい時期に収穫されなかった実は過熟になってしまい品質が落ちてしまったり、無駄になってしまうこともあります。
それも、観光農園の宿命・・・という考え方もあるかもしれませんが、私は活かしたいと思いました。
ハーブもたくさんとれるようにはなりましたが、お客さんに楽しんでいただく量はそれほど多くないので、もっとハーブも活用したいと思っていました。
そんな時、作物を商品化し販売をしてくれたのは妻でした。
商品化するためには、顧客ターゲット層にあった販売方法や、パッケージデザイン、どのような資材を選択するかなど、実は、かなり検討する項目がたくさんあります。
特に、生果実は生き物なので、いい状態でお届けするための収穫や選別のノウハウが必須となります。
ドライハーブは、長期間保存するものなので、丁寧なドライの品質管理ノウハウも必要です。
そういった思考錯誤や、数回のテスト発送などを得て、はじめて商品化できます(うちではそうやっています)。
直売所などでは、もう少し簡易にはなりますが、特に産直販売は相当、気を使う作業です。
また、当然ながら、インターネットでの販売は、掲載したからといって売れるものではありません。
むしろ全国に競合がいるので、難しいくらいですが、商品設計をしっかりとやれば、ちゃんと売れます。
予想以上に人気が出て、全国各地にお届けできたのは、本当にありがたかったです。
「商品をつくり、売る」という経験をさらに積むことができました。
観光農園のお客さんも増えたので、調整が難しい面もありましたが、当初より予約制であったことも幸いし、どうにか調整ができました。
2023年に関しては、ロスはかなり少なくでき、ほぼ売り切ったという自負があります。
何の作物を、誰向けに商品化するか、価格設定は・・・といった大雑把な方針は私が担当していますが、
それを実際に販売できる形にするのは妻がやってくれています。
私は、この工程に必要な繊細なことに気が付かないことが多々あるので、本当にありがたいと思っています。
多分、「こういうことをやりたい!」と思っても、もし、一人であれば、なかなか商品化できず、もたもたするばかりで、品質についても、自信をもったものができなかったと思っています。
「感謝先行」ぐらいがちょうどいい?
以前は、正直なところ、うまくいった時は、「自分が企画したから!」という発想になってしまいがちでした。
自分もほめてあげたいのはやまやまですが(笑)
冷静に振り返ってみると、一人では商品化は絶対にできていません。
しかし、前述のとおり、もともと、人間の性質が自分の貢献度を高く見積もりがちなのであれば、
うまくいったときこそ、ガッツポーズしながらも、「誰に感謝しよう・・・」「誰にお世話になったんだろう・・・」と最初に、感謝することを探すくらいの方が、どちらに偏ることもなく、バランスがいいのかもしれません。
そういう視点で見て見ると、私が素敵だな・・・なんか幸せそうだな・・・と常々感じている人は、だいたい、「感謝が先行」しているような気がします。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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