「やりたいことがわからない」時にヒントにすること〜起業・新規就農の出発点は、“探す”より“思い出す”こと〜

「やりたいことをやる。」

この言葉は、人生を豊かにするためだけのものではありません。実は、起業や新規就農など、自分の力で道を切り拓こうとする人にとって、とても重要なテーマでもあります。

なぜなら、やりたいことには継続する力があるからです。

より良い商品やサービスを生み出す原動力になり、うまくいかない時にも踏ん張る力になる。

ビジネススキルが“車のハンドル”だとしたら、やりたいことをやるエネルギーは“エンジン”のようなものです。

どれだけハンドル操作が上手でも、エンジンが動かなければ前には進めません。


目次

私がコンサルで最初に確認すること

私がご相談を受ける際にも、まず最初に大切にしているのは、

「あなたは本当は何をやりたいのか?」

という部分です。

事業計画や栽培技術、資金計画ももちろん大切です。
ですが、その前に“どこへ向かいたいのか”が曖昧なままでは、途中で迷いやすくなります。

すべての出発点は、自分の内側にあります。


「やりたいことがわからない」は不思議ではない

ところが、意外と多いのが、

  • やりたいことがわからない
  • 好きなことが見つからない
  • 何を選べばいいかわからない

というご相談です。

これは決して不思議なことではありません。

なぜなら、多くの人はこれまで、

  • やるべきこと
  • 求められること
  • 我慢してでもこなすこと

いわゆる must(やるべきこと) を優先して生きてきたからです。

それを続けていると、want(やりたいこと) の感覚が鈍くなっていきます。

無意識に感情を後回しにしているうちに、「何が好きだったのか」すら見えなくなることがあります。


そんな時にヒントになる2つのことを紹介します。

① やりたくないことを明確にする

やりたいことがわからない時、意外と有効なのが、

「やりたくないことは何か?」

を考えることです。

やりたくないことの反対側には、やりたいことが隠れている場合があります。

たとえば、

  • 毎日同じ作業だけを繰り返したくない
  • 人間関係に縛られすぎたくない
  • 屋内だけで働きたくない
  • 数字だけを追う仕事は苦しい

こうした感覚には、大切な本音が含まれています。

ただし注意点もあります。

本当はやりたいのに、自信がなくて怖くて避けている場合もあります。

ここでいう「やりたくない」は、自分の性質に合わないことです。

やりたい・やりたくない。
この両方の感情は、どちらも自分を知るための大切なサインです。


② 子どもの頃、なぜか夢中でやっていたことを思い出す

もう一つのヒントは、

子どもの頃、理由もなく夢中になっていたこと です。

子どもの頃は、

  • 評価されるから
  • お金になるから
  • 将来役に立つから

そんな損得では動いていません。

ただ純粋に、好きだからやっていたはずです。

  • 生き物を観察していた
  • 絵を描いていた
  • 何かを作るのが好きだった
  • 外で自然と遊んでいた
  • 調べものばかりしていた

そこには、今の自分につながる種があります。


私自身も「やりたいことがわからない側」の人間でした

私自身も、最初からやりたいことが明確だったわけではありません。

農業法人で働いていた頃、施設栽培の環境にどこか違和感がありました。

もちろん学びは多くありましたが、自分にはもっと別の形があると感じていました。

その後、より自然の力を活かした栽培方法へと惹かれていきました。

振り返ると、子どもの頃から自然や生き物を観察することが大好きでした。

その感覚を思い出したことが、今の農園づくりやコンセプトにつながっています。


好きなことは「探す」より「思い出す」

よく「好きなことを探そう」と言われます。

でも私は、好きなことがまったく無い人はいないと思っています。

ただ、忙しさや責任、周囲への配慮の中で、見えなくなっているだけです。

だから本当は、

探すより、思い出す。

この表現の方が近いのかもしれません。


起業・新規就農こそ、自分に向き合うことが大切

起業や新規就農は、自由度が高い分、自分自身がそのまま結果に表れやすい世界です。

だからこそ、

  • 何が好きなのか
  • 何が苦しいのか
  • どんな環境なら力が出るのか

こうしたことに向き合う時間は、とても価値があります。

「やりたいことがわからない」と悩む人ほど、真面目で責任感があり、やりたくないことでも必死に頑張ってきた人が多い印象です。

だからこそ、今度は自分を、自然とエネルギーが湧いてくる場所へ連れていってあげてください。

その時、人は驚くほど力を発揮します。


ご相談を受けています

もし今、

  • 起業したいけれど方向性が定まらない
  • 新規就農したいが自分に合う形がわからない
  • やりたいことと現実の間で迷っている

そんな状態であれば、一人で抱え込まずご相談ください。

技術やノウハウの前に、あなた自身の強みや本音を整理すること が、遠回りに見えて最短ルートになることもあります。

自分らしい働き方・生き方を、一緒に見つけていきましょう。

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この記事を書いた人

脱サラ元公務員。
13年働いた県庁を辞めて、農業法人を経て独立。
ブルーベリー農園を経営しています。

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