ヘーゼルナッツの剪定~ピアモンテ産トンダ・ジェンティーレ種栽培~vol637

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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

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ブルーベリーの森あづみの(幸せフルーツ工房)では、2021年からイタリア ピアモンテ産トンダ・ジェンティーレ種ヘーゼルナッツ栽培にとりくんでいます。

ヘーゼルナッツは、栄養価の高いナッツ類の中でもNo.1と言えるほどの、栄養価を誇り、お菓子作りに欠かせない食材です。

その一方で、日本国内での生産量はほとんど無く、国産ヘーゼルナッツは現状では大変貴重なものです。

今回は、ヘーゼルナッツの剪定について書いてみました。

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ヘーゼルナッツの生育状況

2021年にヘーゼルナッツの名苗を植えて、今年で3年目です。

活着率(植えて、土地に定着する確率)は、100%でした。

このヘーゼルナッツは90%以上にはなることも多いようですが、裸苗(ポットのような根鉢がなく、根がむき出しの苗)で100%はなかなかすごいと思います。

成長のいいもの、そうでもないものもありますが、一本も枯れていません。

樹の高さは平均的には1.2mほどです。

昨年までは、見られなかった雄花が咲いているものもあります。

ヘーゼルナッツは雌雄同株(雄花と雌花が同じ株に咲くこと)で、雄花のつけ根のあたりに、やや遅れて雌花が咲くようです。

(細長いしっぽのような雄花。「尾状花序(びじょうかじょ)」といいます。

ヘーゼルナッツのようなカバノキ科や、ブナ科、ヤナギ科などの雄花は、細長いしっぽのような「尾状花序(びじょうかじょ)」と呼ばれる花をつけます。

学生の頃に、尾状花序を数種類みつけて、スケッチを提出する課題があり、探し回った思い出があります。

ヘーゼルナッツの剪定

ヘーゼルナッツの剪定は、いくつかありようです。

私の場合は、最も一般的な「チェスプリオ仕立て」にしています。

3~6本程度の主幹を株立ちさせる、いわゆる株仕立てです。

イタリアピアモンテでは、最も伝統的な方法だそうです。

機械化などがしにくいというデメリットもあるようですが、特に機械化する予定もないので、自然形に近いこちらを採用しています。

(3~6本程度の主幹を育てる)

方法としては、ブルーベリーに近い感覚な気がします。

不用なひこばえや弱い枝を整理したり、あまり下の方から分岐している枝を早めに整理しました。

(株元にこみあう枝などを整理した)

今は、樹を大きくしたい時期なので、私がとりくんでいるブルーベリーの「ど根性栽培」のように枝を切り詰めようか迷いましたが、まだ生育の感じがつかめていないので、

弱そうな枝を試行的に数本、切り詰めてみて、変化をみてみようと思います。

正直なところ、まだまだ手探りであるため、剪定に確信がもてるのは、もう少し時間がかかりそうです。

ヘーゼルナッツにカミキリムシの食べ跡

(右の枝の上部がカミキリムシの食べ跡)

ヘーゼルナッツにカミキリムシの食べ跡が見られました。

樹木は、樹皮の部分がいわゆる生きている部分ですので、幹周りの樹皮が一周食べられてしまうと、そこから上は枯れてしまいます。

しかし、一周しているものはなく、全体的にはわずかなので、あまり問題ないかと思います。

ヘーゼルナッツ園の下草の変化

ヘーゼルナッツ園の下草にも変化が見られます。

最初はやせ地に多い、ヨモギやイネ科草本ばかりでしたが、

ホトケノザやハコベなども見られるようになりました。

(肥沃な土地を好むハコベやホトケノザなどがみられるようになってきた)

やせ地系のクローバーやカラスノエンドウなどもまだまだ見られるので、肥沃とまではいきませんが、

刈草によって、少しずつ土が肥沃になってきたのかもしれません。

(刈草が数cm堆積し、堆肥のようになっている)

植え付けから含めて、特に肥料などはやっていませんし、水やりもしていませんが、特に問題なく育っています。

初期の頃に、ドクガやハマキガが見られましたが、植生が豊になるにつれて、あまり見られなくなりました。

天敵も増えたのかもしれません。

今年は、少し収穫もできそうなので、楽しみです。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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