脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
ブルーベリーの森あづみの(幸せフルーツ工房)では、2021年からイタリア ピアモンテ産トンダ・ジェンティーレ種ヘーゼルナッツ栽培にとりくんでいます。
ヘーゼルナッツは、栄養価の高いナッツ類の中でもNo.1と言えるほどの、栄養価を誇り、お菓子作りに欠かせない食材です。
その一方で、日本国内での生産量はほとんど無く、国産ヘーゼルナッツは現状では大変貴重なものです。
今回は、ヘーゼルナッツの剪定について書いてみました。
ヘーゼルナッツの生育状況
2021年にヘーゼルナッツの名苗を植えて、今年で3年目です。
活着率(植えて、土地に定着する確率)は、100%でした。
このヘーゼルナッツは90%以上にはなることも多いようですが、裸苗(ポットのような根鉢がなく、根がむき出しの苗)で100%はなかなかすごいと思います。
成長のいいもの、そうでもないものもありますが、一本も枯れていません。
樹の高さは平均的には1.2mほどです。
昨年までは、見られなかった雄花が咲いているものもあります。
ヘーゼルナッツは雌雄同株(雄花と雌花が同じ株に咲くこと)で、雄花のつけ根のあたりに、やや遅れて雌花が咲くようです。
ヘーゼルナッツのようなカバノキ科や、ブナ科、ヤナギ科などの雄花は、細長いしっぽのような「尾状花序(びじょうかじょ)」と呼ばれる花をつけます。
学生の頃に、尾状花序を数種類みつけて、スケッチを提出する課題があり、探し回った思い出があります。
ヘーゼルナッツの剪定
ヘーゼルナッツの剪定は、いくつかありようです。
私の場合は、最も一般的な「チェスプリオ仕立て」にしています。
3~6本程度の主幹を株立ちさせる、いわゆる株仕立てです。
イタリアピアモンテでは、最も伝統的な方法だそうです。
機械化などがしにくいというデメリットもあるようですが、特に機械化する予定もないので、自然形に近いこちらを採用しています。
方法としては、ブルーベリーに近い感覚な気がします。
不用なひこばえや弱い枝を整理したり、あまり下の方から分岐している枝を早めに整理しました。
今は、樹を大きくしたい時期なので、私がとりくんでいるブルーベリーの「ど根性栽培」のように枝を切り詰めようか迷いましたが、まだ生育の感じがつかめていないので、
弱そうな枝を試行的に数本、切り詰めてみて、変化をみてみようと思います。
正直なところ、まだまだ手探りであるため、剪定に確信がもてるのは、もう少し時間がかかりそうです。
ヘーゼルナッツにカミキリムシの食べ跡
ヘーゼルナッツにカミキリムシの食べ跡が見られました。
樹木は、樹皮の部分がいわゆる生きている部分ですので、幹周りの樹皮が一周食べられてしまうと、そこから上は枯れてしまいます。
しかし、一周しているものはなく、全体的にはわずかなので、あまり問題ないかと思います。
ヘーゼルナッツ園の下草の変化
ヘーゼルナッツ園の下草にも変化が見られます。
最初はやせ地に多い、ヨモギやイネ科草本ばかりでしたが、
ホトケノザやハコベなども見られるようになりました。
やせ地系のクローバーやカラスノエンドウなどもまだまだ見られるので、肥沃とまではいきませんが、
刈草によって、少しずつ土が肥沃になってきたのかもしれません。
植え付けから含めて、特に肥料などはやっていませんし、水やりもしていませんが、特に問題なく育っています。
初期の頃に、ドクガやハマキガが見られましたが、植生が豊になるにつれて、あまり見られなくなりました。
天敵も増えたのかもしれません。
今年は、少し収穫もできそうなので、楽しみです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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