やっかいな「ひっつきむし」センダングサの安全な駆除方法の考察~vol549

ブルーベリー
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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

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ブルーベリーの森あづみのでは、作物以外の下草を活かした「草生栽培」を基本としています。

牧草、雑草、様々な草たちは、土をつくり、保湿して、光合成して、肥料にもなってくれます。

私は雑草マニア(?)であり、雑草愛にあふれております。

ですが・・・その中で唯一、ちょっと減らしたい雑草があります。

それは「センダングサ」です。

種が服にくっついて、痛いからです。

地方によっていろいろな呼び方があるようですが「ひっつきむし」とも呼ばれます。

これまでの観察から、センダングサの「除草剤を使わない、安全な減らし方」について考えてみました。

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センダングサの種類

(コセンダングサは熱帯産、江戸時代頃に日本に来たそうです)

日本で主にみられるセンダングサは3種類です。

在来の「センダングサ」

外来の「コセンダングサ」、「アメリカセンダングサ」

です。

現在、畑などでみられるセンダングサは、見た感じほとんど、外来の「コセンダングサ」または「アメリカセンダングサ」ではないかと思われます。

うちの農園でみられるのは、コセンダングサです。

いずれも、種は「ひっつきむし」となり、服にくっつきます。

センダングサの特徴~痛い「ひっつきむし」~

(秋には、センダングサは昆虫の貴重な蜜源になっていると思う)

外来センダングサは、セイタカアワダチソウなどとは違い、空き地などには少なく、ほとんどの場合、畑や田んぼの畦に見られます。

庭の砂利のところにも生えてきましたが、背が低く、大きくなれないみたいでした。

図鑑などをみると、生育に湿度が必要のようなので、まわりに他の草があったり、保湿される環境の方がよいようです。

晩秋になると、花が少ないので、昆虫の貴重な餌になっているようです。

種ができると、毬状になり、近くを通ったり、刈り取ると、服や手袋などの付きます。

(センダングサの種の様子)

チクチクと痛いです。

(種が服につくとチクチク痛い)

作業的に支障があるため、根絶する必要はないけど、割合を減らしていきたいと思っています。

センダングサは分布を広げる力はそれほど強くない

すごく繁殖力が強そうなイメージがありますが、意外にも、分布を拡大する力はそうでもないように思います。

4年前に栽培を始めたときに、センダングサが主にみられたのは、農園東側一部でした。

(農園東側には以前から多い)

現在もその付近からは、それほど分布を拡大していません。

(農園の西側にいくほど少なくなる)

動物にくっついて移動しているので、「私」意外に運ぶ者が少ないのかもしれません。

また、競争にもそれほど強くないのかもしれません。

他の草があるとセンダングサの株数は減る

センダングサは大きくなるので、たくさん生えているように見えますが、

周りに他の草がある環境では、よく数えると株の数自体は少ないように思います。

(大きくなるので目立つけれど、他の草の中にあると株数は少ない)

湿度が必要で、まわりに草があるのはいいけれど、競争にはそこそこの強さしかなく、隙間からなんとか生えてきた、少数精鋭が、大きくなって主張してるように見えます。

木材チップを積んである場所など、には比較的適応力があるようで、ブルーベリーの株まわりや、ストックしてる木材チップ付近にたくさん生える傾向があります。

ほかの草は生えにくいためかもしれません。

(植えたばかりのブルーベリーのまわりに生えるセンダングサ)

効果的な駆除は種をつける前に「選び刈り」

前述のとおり、他の草がある環境では、センダングサの株の数自体は少なくなります。

その少数精鋭を種をつける前にしつこく刈り取るのが効果的に思えます。

センダングサは9月から10月頃に花をつけます。

9月末には、下草があまり伸びないので、

この時期は私は、草刈りを基本的にやめていますが・・・

センダングサだけ、大鎌などで「選び刈り」をするとよさそうです。

特に、コセンダングサは熱帯産のため、霜で一撃で刈れるので、寒さがくるまでの勝負です。

種は、あまり寿命が長くないような気がしますので、これを繰り返すことで、数が減っていくのではないかと思われます。

まだ、実証できていませんが、今のところ、センダングサ(ひっつきむし)を減らすには、

「ほかの草がある環境」で、負けずにに生育した少数精鋭を、冬までしつこく「選び刈り」することだと考えています。

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今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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