脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
だんだんと暖かくなってきまして、
草が目立つようになります。
真夏ほどではないですが、「草刈らなきゃ!」とついあせってしまいますよね。
私もです。特にまわりで、刈払い機の音が聞こえてくると(笑)
しかし、焦る気持ちを抑えて、まだまだこの時期は、優しい草刈りにしておくことにしています。
この時期は優しく刈ることで優しく草が伸びるからです。
春から初夏の草刈りで工夫していること その2 として草タイプ別に書いてみました。
ちなみに、今回は昨年ブルーベリーを植えつけた畑で機械は使わずに「鎌」だけで刈っています。
草を観察すると「全部は伸びていない」
(↑よく見ると、背の高いもの、それに絡みつくもの、背が低く這うものがある)
今回の場所も、草が伸び放題・・・に見えますが、よくよく観察すると、伸びている草とそうでもない草があることがわかります。
このように、長さがバラバラのものが生えている状態は、一見「荒れている」ような印象になります。
しかし、全部は刈りません。
背の高い草は、小さなブルーベリーの苗木を日陰にする場合もあるので、
背の高い草を、背の低い草に「刈揃える」ように刈ります。
草のタイプ別の刈り方
背の低いハコベなど
(↑ハコベなどの「這う系)はそのままに)
ハコベ、ホワイトクローバーなどの背の低い「這う系」の草は基本的にそのままにしておきます。
茂って、ボリュームが多い場合は、少し刈り取ります。
背の高いヒメジオンなど
ヒメジオンは、花がかわいいですが、花の時期は背が高くなるため、刈揃えます。
メマツヨイグサも花が綺麗ですが、同様に刈揃えます。
と、いうよりも、基本的にこの時期に背が高くなる草は花を咲かせるために背が高くなっていることが多いようです。
少しかわいそうですが、ある程度再生し、背が低い状態で花を咲かせてくれる場合もあります。
その場合はそのままにしています。
セイタカアワダチソウが出ている畑もありました。
セイタカアワダチソウは、群生し、根絶するのは難しいですので、背が高くなってきたらこまめに刈り取ります。
刈り取って花を咲かせないようにしながら、土が肥えていくと自然に少なくなっていきます。
(↑セイタカアワダチソウは全滅させようとせずに、目立ってきたらしつこく刈る)
「カラスノエンドウ」など絡みつく系の草
(↑カラスノエンドウなどは刈るというよりは「引き倒す」イメージ)
カラスノエンドウもこの時期は少し背が高くなりボリュームが出ます。
しかし、よくよく見るとカラスノエンドウ自体は30~40cmほどの高さで、それ以降はほかの草に絡みついて主張しています。
これも花を目立たせるためでしょうか。
ブルーベリーなどの作物にからみついたのを鎌ではずしながら、絡みついているほかの草ごと「倒し」ます。
カラスノエンドウはしなるので、なかなか刈りにくいですが、必ずしも刈る必要はなく、引き倒すようにすると、地面を這うような形になります。
(↑カラスノエンドウを「引き倒した」後の様子。ほとんど「刈って」はいないが、地面を這う形になっている)
刈揃えるだけで整う
(↑左が刈揃え後、右は作業前。刈揃えるだけでも整う)
なんとか、草を活かしながら、あまり荒れている印象を与えないようにしたいと試行錯誤していく中で、
草があるから荒れているというよりは、「整っていない」から荒れているように見えるのではないかと思い、現在は、このようなスタイルで草を刈っています。
刈る面積が少ないので、信州鎌の大鎌を中心に使っています。
大鎌は石油エネルギーも使いません。
夏になると成長の早い、背の高い草が中心になっていき、機械を使うこともありますが
この時期は刈揃えながら整えて、なるべく、草の隙間をあけないようにしていくことで、夏草の登場を遅らせることにもつながります。
草の生態的な効能と、農地としての景観を両立させようと、試行錯誤しております。
草の管理は、農村生活では様々な場面で重要になってくるため、ほかの場面でも役に立つのではないかとも思っています。
なお、信州鎌は以下のサイトから購入することができます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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