ブルーベリーの森あづみの(幸せフルーツ工房)では、オーガニックブルーベリーの全国発送を行っています。
ご注文いただくお客様の多くは個人のお客様で、毎年ご購入いただくリピーターの方も少なくありません。
おかげさまで人気の商品となっていますが、実はこの「発送」という作業には、栽培とはまた違ったスキルと経験が必要です。

私はこれまで様々な青果を扱ってきたわけではありませんが、ブルーベリーは青果の中でもかなり繊細で難しい部類ではないかと感じています。
どれだけ良い果実を収穫しても、発送の工程で品質を落としてしまえば、お客様に本来の魅力を届けることはできません。
今回は、毎年の発送業務の中で積み上げてきた経験から、特に重要だと感じているポイントをご紹介します。
発送で最も重要なのは「温度管理」

ブルーベリー発送でまず意識したいのが温度管理です。
ブルーベリーは急激な温度変化によって、果実の表面に結露が発生しやすくなります。
この結露が厄介です。
果実表面についた水分は、食感や食味の低下につながるだけでなく、鮮度保持にも悪影響を与えます。
例えば、お昼過ぎに収穫したブルーベリーは、夏の日差しの影響で果実温度がかなり高くなっています。
その状態のまま冷蔵庫で急激に冷やすと、温度差によって結露が発生しやすくなります。
そこで大切なのが、収穫のタイミングです。
当農園では、朝方から午前中の早い時間帯に収穫を終えるようにしています。

朝の果実は温度が低いため、その後の予冷作業でも急激な温度変化が起きにくく、結露の発生を大幅に抑えることができます。
十分に予冷した後は、その冷えた状態を維持したままクール便で発送します。

発送品質は、収穫の段階からすでに始まっているのです。
見落とされがちな「通気性」の重要性

もう一つ重要なのが通気性です。
温度管理を徹底しても、作業工程の中で多少の結露は発生します。
その時に重要になるのが、水分をこもらせないことです。
収穫後すぐにパック詰めをしてしまうと、わずかな水分でもパック内に残りやすくなります。
そのため当農園では、収穫後すぐにパック詰めをするのではなく、まず通気性の良いカゴなどで予冷を行います。
こうすることで、果実表面の余分な水分が抜けやすくなり、品質低下を防ぐことができます。
また、使用する資材も重要です。

果実専用パックやブルーベリー専用パックは、通気性が考慮されて設計されています。
価格だけで資材を選ぶのではなく、果実の状態を良好に保つための機能にも目を向けることが大切です。
栽培技術ばかりに目が向きがちですが、発送資材も品質づくりの一部だと考えています。
発送は「最後の品質管理」

農業を始めたばかりの頃は、私自身も「発送は送るだけ」というイメージを持っていました。
しかし実際には全く違いました。
果実は収穫した瞬間に品質管理が終わるわけではありません。
むしろ、お客様の手元に届くまでが品質管理です。
果実は生き物です。
品種ごとの特徴や気温、収穫時間、保管方法などを考慮しながら、発送工程全体を設計する必要があります。
生産技術を磨くことはもちろん大切ですが、発送技術が伴わなければ、その努力がお客様に伝わらないこともあります。
だからこそ、発送は「最後の品質管理」だと考えています。
初めて発送するなら必ず発送テストを

これから農産物販売に挑戦する方には、発送前のテストを強くおすすめします。
実際に商品を発送し、自分で受け取ってみる。
あるいは家族や知人に送って率直な感想をもらう。
この作業だけでも、多くの改善点が見つかります。
私自身も発送テストから多くのことを学びました。
クレーム防止という意味もありますが、それ以上にお客様目線の気づきを得られることが大きな価値です。
「思っていたより果実が動く」
「結露が発生している」
「箱を開けた時の印象が弱い」
こうした気づきは、実際に送ってみなければ分かりません。
発送テスト品質向上へのおすすめの方法です。
まとめ

農産物の発送は、単なる物流ではありません。
特にブルーベリーのような繊細な果実では、
・温度管理
・通気性の確保
・適切な資材選び
・発送テスト
これらが品質を左右する重要なポイントになります。
栽培に力を入れる方は多いですが、販売まで含めて考えると、発送もまた重要な技術の一つです。
これから農業で収益化を目指す方は、ぜひ「どう育てるか」だけでなく、「どう届けるか」にも目を向けてみてください。
その積み重ねが、お客様の満足度やリピート購入につながっていくはずです。
私のコンサルティングでは、有機ブルーベリー栽培だけでなく、販売・情報発信・観光農園運営・発送品質の考え方など、実際の経営経験をもとにお伝えしています。
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そんな方は、お気軽にお問い合わせください。
机上の理論ではなく、実践の中で得た経験をお伝えできればと思います。