実は誤解が多い?「オーガニックの本当の意味」~vol836

パーマカルチャー
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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

有機JAS認証を取得した「オーガニックブルーベリー」を栽培しています。

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ブルーベリーの森あづみので育てているブルーベリーは、有機認証を取得したオーガニックブルーベリーです。

まと、昨年から販売しているトマトも有機JAS認証を取得しました。

今回は、あまり知られていない「オーガニックの意味」について書いてみました。

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オーガニックとは「仕組み」づくりの活動

「オーガニック」や「有機」と聞いて、皆さんはどんなことを思い浮かべますか?

もしかしたら、「無農薬」とか「体に良さそう」、「有機肥料を使っているのかな?」などなど

様々なイメージが浮かんでくるかもしれません。

オーガニックとは、生産から流通、そして販売に関わる全ての人や動物、植物などの幸せを目指す「仕組み」のことを言います。

なお、「オーガニック」、と日本で使用される「有機」、主にヨーロッパで使用される「ビオ」は、言語の違いであり、基本的に意味は同じです。

有機農業の四つの原理

現在、各国のオーガニック認証は、「コーデックス有機ガイドライン」という食品規格に基づいて基準が定められています。

コーデックスとは国連機関であるFAO(国連食糧農業機関)とWHO(世界保健機関)が合同で設立した国際食品規格委員会のことであり、有機食品以外にも様々な食品の国際規格を定めています。

各国の実情に応じて、有機認証の基準は若干異なるものの、基本的には、コーデックス有機ガイドラインがもとになっています。

よく誤解される点ですが、日本だけが独自の基準というわけではありません。

このコーデックス有機ガイドラインを策定したのが、IFOAMのメンバーだと言われています。

「オーガニックの国連」とも呼ばれる国際NGO、IFORM(国際有機農業運動連盟)では、「有機農業の四つの原理」を定めています。

「健康」「生態系」「公正」「配慮」です。

健康の原理

「土」、「人」、「植物」、「動物(微生物含む)」「水」などの健康は個別に考えることはできない。

そのため、全ての関わるものの健康を脅かす可能性のあることは避ける。

(例)化学合成された農薬、化学肥料を使用しない等

「生態系」の原理

 農業は、自然の力に逆らうものではなく、地域の生態系がもともともっている力を活用する。

(例)外部から持ち込む資材の投入はなるべく最小限とする。資源循環や固定種の活用等。

「公正」の原理

地球環境や全ての生き物が平等に尊重され、自然体でいられる状態を保つこと。

(例)フェアトレード、動物福祉(アニマルウェルフェア)、児童労働の禁止等。

「配慮」の原理

完全に解明されていない技術には十分に配慮し、よりよく、持続可能に生きられる技術を用いて、将来にわたって、健康や幸福を脅かさないようにする。

(例)遺伝子組み換え等の予測不可能な技術を用いない等

日本語の「有機」の意味

「有機」は、有機肥料のことではなく「天地有機」(天地に機有り)が語源だという説があります。

天地(この世界、宇宙)には機(法則、仕組み)が有る。

すなわち、宇宙や自然の仕組みに沿った方法という意味であり、オーガニックの概念にも近いように思います。

※諸説あります。

いろいろと誤解の多いオーガニック

オーガニックの目的は、栽培方法、あるいは、農作物そのものや、個人単位の利益「パーソナルベネフィット」に留まらず、社会全体の利益(ソーシャルベネフィット)を実現することを目的としていることがわかります。

かかわる全ての動植物や人、自然環境が幸せになるための「仕組み」を表す広い概念です。

実際、有機JAS認証でも、単に使用禁止資材(化学合成農薬等)が使用されていないかという単純なものではなく、監理体制や生産流通プロセスも含めてチェックしている印象です。

日本では、オーガニックの意味が何だかふわっとしていたり、

多少、知っている人でも、有機認証制度(有機JAS)=オーガニックだと思っている人がまだまだいるように感じています。

そもそも、農産物の生産方法を認証する制度は、オーガニックの「仕組み」を実現する手段の一つにすぎません。

オーガニックを「意識高い系」と揶揄したり、「企業などが高額で販売するための方便」という何故かひねくれた見方をする人も見かけることがあり、悲しくなる時があります。

確かに、現状の有機認証制度、食品表示制度などは、不完全な部分もあるとは思います。

しかし、オーガニックそのものは、他の農法や、取り組みと対立軸にあるものではなく、問題解決のための選択肢、手段の一つだと、私は考えています。

自分の取り組みやオーガニックのことも、もっともっと伝えていきたいと思います。

※なお、本記事は、ドイツで活動されているオーガニックの専門家レムケなつこさんの講座等を参考にさせていただいております。

今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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