脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
ブルーベリーは落葉広葉樹です。
日本で栽培されている代表的な系統である「北部ハイブッシュ系」、「ラビットアイ系」で落葉の仕方が若干異なります。
北部ハイブッシュ系は、冬に入る前にほとんど落葉しますが、ラビットアイ系は落葉少ししますが、
全部の葉は落ちなくて、冬場もわりと葉っぱが残ります。
しかし、最終的には、ラビットアイ系も春先には葉っぱが全て落ちて、新しい葉に入れ替わります。
落ち葉は、栄養分の再利用や菌根菌などの微生物環境を整えてくれます。
落葉は、本当にすぐれた物質循環の仕組みです。
実はずっと前から、落葉が、公園や街路樹などの特殊な環境でなければ、樹木直下にかなり留まるような気がしていました。
ブルーベリーなどの落葉が樹下に留まるしくみについて考えてみました。
落葉がたまる「波型」のしくみ
樹木の下は、下草や低木などが生えます。
これは立体的にみると、凹凸のある「波型」です。
この凹凸に、落葉がホールドされて、溜まっていきます。
街路樹などは、あまり凹凸がないので、風に飛ばされやすいですが、
人工物でも凹凸があると、いくらかは落葉は捉えられます。
落葉がたまる「渦」のしくみ
さらに・・・以前から、夏草が枯れた後になんとなく、ブルーベリーの樹を中心に螺旋形の「渦」をまいているような気がしていました。
おそらく・・・これは気のせいではなく、通称「カルマンの渦」と呼ばれる現象のようです。
直線的に風や水流が流れている場合、円柱形のものに当たると、その背後に気圧差が生まれて「渦」ができるようです。
風が無いと樹は、そのまま真下に落ちて、下草の波型に落葉が捕捉され、
風で落葉が落ちるときも、渦に吸い込まれるように樹木付近にキープされるのではないかと考えられます。
エネルギーを呼び込む「波型」と「螺旋型」
パーマカルチャーでは、自然界でよくみられる「波型」と「螺旋型」でガーデンなどを作ります。
作業性の向上に加えて、これらの形が「エネルギーを呼び込む」という考え方があるためです。
ブルーベリーの森あづみののハーブガーデンも同じ考え方で作っています。
このエネルギーというのは、風で運ばれてくる有機物とそれに付随する微生物、それらが作ってくれる環境とも言えるかもしれません。
自然界に直線が少なく、波形や円形、曲線、螺旋形などが多いもうなずけます。
もしかしたら、先人たちはこういう現象を観察していたのかもしれません。
そんなことを考えさせられました。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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