品種ごと気を付けている剪定のポイント~「ブルージェム」~vol759

ブルーベリー
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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

有機JAS認証を取得した「オーガニックブルーベリー」を栽培しています。

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私は、剪定作業がけっこう好きです。

1月に入り、陽射しが暖かい日もあります。

風強い日は寒く感じるものの、暖かい冬だと感じています。

あくまで私の場合ではありますが、これまで、品種ごとに、気が付いたことや、自分なりに気を付けているポイントがあるため、ちょっとずつ紹介できたらと思います。

今回は「ブルージェム」です。

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ブルージェムの樹形と剪定のポイント

ブルージェムの樹形は、「開帳性」と呼ばれており、名前のとおりやや開き気味に枝が伸びます。

同じ開帳性の「クライマックス」の枝の伸び方に似ている印象です。

同じく開帳性の「ウッダート」よりは、ブルージェムの方が枝が固く、1枝あたりの花芽が平均6~7個前後とラビットアイ系にしては、比較的少ない気がします。

この点も「クライマックス」に似ています。

開帳性の樹形では、枝が交差しやすく、絡みやすいので、樹形をより立て気味に、より空間を開けるように、意識して剪定しています。

ブルージェムは、細かい枝が出やすい

(ブルージェムは細かい枝も出やすい)

前述のとおり、比較的、1枝あたりの花芽が少ない部類の品種ではないかと思います。

特に、下の方には、細かい枝もかなり多い印象です。

前年の収量が多かったので、

実をつけすぎたのかと思いきや・・・上部にはいい新梢がのびているため、

隔年結果気味になっているわけではなさそうです。

今のブルージェムの樹高は平均的には1.5m前後なので、まだ上へ伸ばしても、問題ありません。

上部の枝を優先し、上へ上へというイメージです。

あまりに細い枝に実をつけすぎると、いい実がつかなかったりします。

少なくとも直径は5mm以上、長さもなるべく10~15cm程度以上の枝に厳選して、間引き剪定しています。

処理する枝が多いため、剪定には、比較的時間がかかります。

ブルージェムも夏剪定の効果?

徒長(伸びすぎ)気味に、鉛直に強く伸びて、あまり花芽をつけない、いわゆる「徒長枝」を、

夏期に摘心(先端をカットする)して、花芽をつけさせる方法があるようです。

これを「夏剪定」と呼ぶ場合があるようです。
※単に休眠期以外(夏期)に行う剪定の総称を夏剪定と呼ぶ場合もあります。

ここ数年、日本ブルーベリー協会の会報誌などでも紹介されてきていました。

先端を摘心する時期によって、枝が分岐したり、枝は分岐せずに花芽をつける場合にわかれるようです。

私は、どちらかというと、枝を分岐させ、結果枝を増やすために摘心していました。

(この状態をイメージで摘心していました。)

ところが、摘心する時期によってなのか、分岐せずに花芽をつけている枝が、ブルージェムでもけっこう見られました。

(ちょっと角度的に見づらいですが、摘心した下に花芽がついています)

ウッダートやティフブルーなどにもみられており、あまり品種による差はないのかもしれません。

摘心したすぐ下にできる花芽からできる果実はより大粒になるそうなので、観察してみようと思います。

特に意図していたわけではないですが、どうなっていくのか、興味があるため、観察していこうと思います。

カマキリの卵が多い

例年より、カマキリの卵をよくみかけます。

枝が又になっているところの下側が好みみたい。

高さがだいたい1m前後で揃っているのがおもしろいところです。

植物が気候を予知して、振動でカマキリに教えているとか、積雪深さと関連性があるという話を聞いたことがあります。

しかし、今のところ、雪の気配は見られません。

今後、カマキリの予報が当たるのか、興味深いところです。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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