脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
12月から3月までは、落葉広葉樹の休眠期です。
果樹や庭木などの剪定(冬剪定)は一般的にこの休眠期に行われます。
それだけではなく、月と地球との位置関係によっても、植物は影響を受けるので、
適期は月齢(月の満ち欠け)によってかわってきます。
しばらく適期でなかったので、剪定を休止していましたが、
ブルーベリーの成木の剪定適期になってきたので、剪定を再開しました。
月の周期に合わせたブルーベリーの剪定
ブルーベリーの森あづみのでは、以下の考え方を採用しています。
ブルーベリーの樹液の月周期による動き
樹木の体内の水分は主に樹液です。
月の満ち欠けの周期(地球との位置関係)により、この樹液が地下部から地上部の間を上下します。
具体的には、満月付近が最も地上部に樹液が引き上げられ集中し、新月付近では地下部に集中することになります。
この樹液の動きを考慮し、剪定作業の適期が決まります。
それは、果樹(樹木)の場合、幼木と成木で取扱いが異なってきます。
ブルーベリー幼木の剪定
幼木、場合、特に植えつけてから、最初の剪定は、これからどんどん伸ばしたたい時期になります。
この場合は、樹液が地上部に拡散していく時期の方が望ましく、
具体的には、幼木の剪定は新月から上限の月までの期間が適期となります。
苗木を定植する場合もこの頃が適期になります。
なお、新月から三日月頃が最もよい時期と言われています。
2021年春に植えたブルーベリーは、2022年1月の新月から上弦の月の少し前の期間に、剪定しました。
まさに「剪定で伸ばしたい幼木」だったからです。
ブルーベリー成木の剪定
成木の場合は、地下部に集中している時期の方が望ましく、
成木の場合は十八夜(満月3日後)から新月までの期間が適期となります。
なお、二十六夜から新月の頃が最もよい時期です。
この時期に剪定することで、樹木の衰弱化を防ぎ、剪定跡の治癒効果も高く、不要な新梢なども伸びにくとされています。
2022年1月上旬に幼木の剪定が終わってからは、成木の適期でない期間があったので、しばし剪定を休止していました。
ラビットアイ系ブルーベリーの成木にかなり枝の成長がみられる
成木の剪定は、幼木とは違い、この夏の実をイメージしながら行う必要があります。
樹形を整えるだけではなく、
花芽の数×およそ10(実の数/花芽1個あたり)×2(g/実1個あたり)=1つの樹の収穫量(g)
圃場全体の収量は平均収量×本数
・・・・というのを考えながらの作業です。
さらに、樹が大きくなったとはいえ、成長途上でもあることから、それをその樹につけて問題ないかも考えつつ・・・という感じでやってます。
私の場合は、遅霜による実の減少の可能性も考慮して、花芽1個あたりの実の数は約半数の5個で計算しています。
少し多めに残せるのはラビットアイ系ブルーベリーの強みでもあります。
樹がさらに成長してくれば、全体の収量はあまり気にならなくなるかもしれませんが、まだ樹が成長途上でもあるので、まだまだ全体収量も気になります。
しかし、昨年とかわったと感じるのが、全体的によく成長した枝が増えてきたことです。
花芽がたくさんついても、弱い枝がたくさん伸びている状態は、このましくありませんが、
しっかりとした枝が伸びて、そこに花芽がびっしりというのは、いい感じで成長してくれたといえます。
成長状況や剪定方法などは、また別途詳しくまとめたいと思っています。
大事にしているいことはそれぞれ・・・
まだ勉強中ではありますが、太陽と月意外にも、様々な天体から影響を受けているみたいなので、
今後、そういったことも考えてみたいとも思っています。
こういったマニアックな話をすると、かなり私がストイックにやっていると思われることもあるのですが・・・
全くそんなことはなく、基本的になまけものです(笑)。
そして、長野県の生まれなのに寒さがすごく苦手で、本当は冬はあまり外に出たくないです(笑)。
でも、自然のサイクルを活かせるなら・・・という気持ちが勝っててしまい、不思議と栽培に自然のしくみを活かすことはがんばれるみたいです。
あと、剪定だけは何時間でもぶっつづけでできてしまいます。
基本的に根気がないのですが(←農業むきでない?)、剪定はなぜかずっと続けられます。
これは自分でも不思議です。
種まきとか苗づくりも不思議と、根気がいくらでも出てきます。
誰でも、そういうものってあると思うので、好きなものの中でも、さらに自分がやる気になることを大切にするとより楽しいのかもしれませんね。
「『正しさ』より『楽しさ』を」そんなスタンスでいたいと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
(参考資料)
月と農業~中南米農民の有機農法と暮らしの技術(ハイロ・レストレポ・リベラ、農文協)
種まきカレンダー2021(ぱっこわ耕文舎)
イン・ヤンカレンダー和暦・月暦
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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