脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
有機JAS認証を取得した「オーガニックブルーベリー」を栽培しています。
丁寧な「収穫」。
地味だな~と思われる方も多いかもしれません(笑)。
当たり前だろ!という方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら、奥が深いんです。
創業時から、がんばっている、大切な「収穫」詳しく紹介したいと思います。
追熟しないブルーベリー
ブルーベリーは、追熟しないフルーツです。
トマトのように、収穫してから熟すことはありません。
そのため、まだ酸っぱいブルーベリーを収穫すれば、その実はずっと酸っぱいままとなります。
加えて、ブルーベリーの実は一粒一粒が、別々のタイミングで熟してきます。
花が咲くタイミングにばらつきがあることが関係しているのかもしれません。
つまり、ブルーベリーが色づいてきても、その中には、ランダムに熟した実、未熟な実が混在している状態です。
これを、雑に収穫していくと、まだ完全に熟していない酸っぱい実が多く混じってしまうことになります。
ハイブッシュ系の品種と比較すると。ラビットアイ系の品種では未熟の実は美味しくないので、特に見極めが大切になっていきます。
一粒一粒をじっくり見て収穫
ブルーベリーの森あづみのでは、販売用のブルーベリーを収穫するときは、一粒一粒を丁寧にみながら収穫しています。
正直、収穫効率は、かなりよくないのですが、収穫で果実の美味しさが全く違うものになってしまうため、かなり丁寧に摘んでいます。
私が、自分でブルーベリー農園を始める前に働いていた農業法人では、一日にすごい量を収穫して出荷していたので、とにかく量をとる必要があり、ここまでのことはできませんでした。
おそらく今は、当時の倍以上の時間をかけて収穫しています。
経営の考え方の違いなので、どちらが正解というわけではないのですが、
私は、丁寧さと味を優先しています。
朝摘みして十分に予冷する
産直販売で発送する際には、発送当日の朝、まだ薄暗いうちから収穫をし、涼しいうちに完了させます。
その後、専用冷蔵庫で6時間以上、十分に「予冷」をし、クール便(冷蔵)で発送しています。
十分な予冷をすることで、鮮度を保つことができます。
実は、この予冷にもコツがあり、実の温度変化を小さくする必要があります。
例えば、暑いときに収穫し、急激に冷やすと、実の表面に結露のようなものができ、水っぽくなってしまい、品質の低下を招きます。
朝いちで収穫するのは、まだ実の温度が低いうちに収穫し、予冷をするねらいがあるためです。
また、予冷中は、タッパーなどに密封せず、通気性の良いカゴなどにいれて蒸れないようにして、冷やすのも大切です。
産直発送を始めた理由
実は、私は当初、生果実の産直などの、通販をすることは考えていませんでした。
しかし、観光農園の広報をしている際に、「遠くて行けないから、実を送ってもらえませんか。」という声をよく聞くようになりました。
正直、産直販売は片手間にできるものではなく、前述のとおりかなり手間がかかりますし、経験やノウハウも必要です。
また、観光農園との収量や労力のバランスをとったりと、苦労が絶えません。
それでもうれしい、レビューをいただくと、やっぱり続けたくなってきます。
遠くて農園に来られないという方にもお届けできます。
現在、食べチョクと楽天ファームにて販売中です。
例年、収穫前からかなり予約をいただき、特に食べチョクは先行予約は、今年も残りわずかとなってきており、大変ありがたいかぎりです。
例年、注文が増えていくので、今年は雇用をする予定です。
なお、今年からふるさと納税もはじめます。
まとめ
味の要素で、かなり大きいのは、「品種」「旬(適期)」「鮮度」です。
生産者としては、栽培といいたいところです。
もちろん栽培方法なども大切ですが、いずれの栽培方法でもこの3つの影響はかなり、大きくなります。
ブルーベリーこれに加え「収穫」がとても大切です(「旬(適期)」の一種とも言えるかもしれません)。
収穫により、味が全く変わってしまうブルーベリー。
一見、地味なところですが、創業当初からとても大切にしていることです。
2024年、ブルーベリーの森あづみの「オーガニックブルーベリー狩り」予約受付開始しました。
なお、7月1日までにご予約いただきましたお客様には、「先行特典」をプレゼントします。
先行特典(2024年7月1日までにご予約いただきましたお客様) |
1グループ当たり、北アルプス自然水のフルーツかき氷1杯、又はオーガニックブルーベリー1パック(100g相当)をプレゼント |
注1)1ご予約あたを1グループとします。
注2)公式ホームページ又はじゃらんからのご予約が対象となります。
ぜひ、信州安曇野の素敵な農村へおでかけください。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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