脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
今日はクライマックス中心の剪定でした。
うちのブルーベリー農園では、比較的成長が早く、一番適応していそうな品種です。
ブルーベリーの品種による樹形の違いや管理のポイントについても書いてみました。
ラビットアイ系「クライマックス」
ブライトブルーは、1974年に発表された品種なので、50 年以上前のやはり古い品種です。
うちの農園の品種のラインナップは、比較的クラシカルだと思います(笑)。
クライマックスは、ラビットアイ系の中では、最も早く熟す、極早生品種です。
樹勢も強靭で、粒はそれほど大きくはなりませんが、多収で、濃厚で強い甘味が特徴です。
クライマックスが一番好きというお客さんもけっこういました。
クライマックスは私も味が好きな品種の一つです。
収穫時期は、うちの農園では7月下旬からになり、ブルーベリー狩りをオープンする時期の主力で、頼りになります。
欠点は、雨による裂果が発生しやすいことです。
2021年は、夏の長雨で、かなり割れてしまいました。
まるでポップコーンがはじけるように割れます。
後半に粒がかなり小さくなることも、欠点かもしれません。
よく育っているクライマックス
先日、紹介したブライトブルーとは対照的に、クライマックスはうちの農園では一番よく育っています。
植えつけた直後から、一番順調に成長していると思います。
良い枝が多いので、剪定していても嬉しい気分になります。
ブルーベリーの品種による樹形の違い
ブルーベリーは、ブッシュ状の低木ですが、
樹形が品種により微妙に違います。
「直立性」「開帳性」のほか、その中間形もあります。
直立性
「直立性」は、縦形の樹形です。
樹形が縦にコンパクトにまとまり、実をつけると、重みで、外側に垂れてくるため、収穫作業がしやすいです。
しかし、直立性の強いティフブルーなどは新梢も分岐せず直立して徒長気味に強く伸びることがあります。
徒長気味の枝は実をつけにくくなるため、伸びすぎる場合は、初夏~夏に摘心して分岐を促す必要があると思います。
枝どうしの優劣がつきにくいため、剪定では、残す枝に、少し悩むような気がします。
開帳性
「開帳性」は、扇のように広がる形です。
よく分岐して、枝数も多く、結果枝も多くつけます。
最初の頃は、枝がからみやすいので、剪定で少しずつ、伸びる方向を調整していきます。
枝が内側に混みすぎると、弱い結果枝ばかりになるため、枝が増えてきたら、間引き剪定を強めにする必要があります。
実をつけると広がり気味の樹形がさらに広がるので、直立性に比べるとやや収穫がしにくいです。
枝の優劣は、けっこうはっきり出るので、残す枝はあまり悩まない気がします。
枝が下に垂れやすいので、低い位置の枝は、いい枝でも、基本的に切っています。
実がなると、重みでさらに垂れて、収穫しにくかったり、地面についてしまうことがあるからです。
もちろん、仕立て方によっても、樹形がかわってきますが、「直立性」「開帳性」の違いは、言い換えれば、枝の伸びる角度の傾向ではないかと思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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