脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz))です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
ブルーベリーの森を中心に、自然の力で育った木の実や野菜を食べ放題・・・ブルーベリーの森あづみのがいよいよ来年(2021年)夏からオープンします。
今シーズンを写真を見ながら振り返っていましたが、今年目立っていた「モグラ」の動きや対策について、考察することにしました。
モグラが頻繁に現れる
頻繁にみられるモグラの穴
ブルーベリー農園を歩いていると、ときどきすごく土がふわっとする柔らかい場所があったり、ちょうど握りこぶしくらいの大きさの穴が開いていることがあります。
実はこのような現象は昨年から見られましたが、あまり気にしていませんでした。
状況証拠から「モグラ」だと推測されます。
モミジイチゴがモグラの被害にあう
実は、モグラの痕跡は昨年からあったのですが、あまり被害をうけているという認識がなかったため、正直気にしていませんでした。
しかし今年の春に植えたモミジイチゴが6月頃に突然枯れたことがあり、真剣に向き合うようになりました。
植えてから、数日暑い日が続いていたものの、野生の木苺がこの程度で弱るとは思えなかったので、根のあたりを調べると、食いちぎられたあとがありました・・・
ブラックベリーも一部被害にあいましたが、こちらは、完全に食いちぎられていなかったので、なんとか復活しました。
モグラは動物食で、ミミズや昆虫の幼虫を主に食べるため、植物の根などを食害することはありません。
しかし、エサをとるためや移動のために根をまきこみながら、トンネルを掘り進んでしまうため、根の少ない幼木が被害を受ける場合があります。
ブルーベリーにモグラの被害はあるか
ブルーベリーには基本的にモグラの被害は発生していない
上記のことがあってから、ブルーベリーが心配になりました。
昨年から、木材チップもときどき、モグラの穴があいていたためです。
しかし、よくよく観察すると、木材チップの中には穴をあけるものの、ブルーベリーの根元にはモグラは穴をあけないことがわかってきました。
昨年の記憶をたどっても、同様の状況でした。
モグラの書籍などを読むと、ブルーベリー栽培は特にモグラに注意だと記述されています。
一般的な栽培ではピートモスで土壌改良をし、木材チップでマルチングするという、いかにも、コガネムシやミミズなどがよってきそうな環境であるため、モグラを誘引してしまうとのことでした。
私の栽培方法では、モグラは根元を掘らないようです。
何故なのでしょうか?
硫黄粉がモグラ対策になっている
おそらく、ブルーベリーの樹の根元に撒いている硫黄粉が関係しているのではないかと思います。
私が採用している栽培方法は、江澤貞雄さん(千葉県木更津市 エザワフルーツランド)が提唱している「ど根性栽培」という栽培方法です。
ど根性栽培ではイノシシよけと酸度調整のために硫黄粉を散布します。
ちなみにピートモスも使いません(ラビットアイ系品種の場合)
モグラは木材チップの中にはたしかに、侵入していますが、硫黄粉がまかれているの地際は、避けているようです。
もぐらとの付き合い方
(モグラ対策として風車は実際には効果がないそうです。)
今のところ、 硫黄粉の散布によりブルーベリーに関してはモグラの被害が大きくなることはないと考えられます。
ほかの果樹については、ブルーベリーに対して、本数が少なく、いまのところたまたまモグラの通り道にあったものしか被害にあっていないようです。
モグラの通り道などを観察しながら、何かを植えるときは、なるべく避けるなどの対策で十分ではないかと思っています。
樹が大きくなれば影響も小さくなると考えられます。
また、モグラは畑全体のコガネムシなどの密度を減らしていてくれるとも言えます。
地植えの栽培の場合、コガネムシの幼虫による被害はほとんどみられませんが、モグラなどのいないポット栽培のブルーベリーはコガネムシにはものすごく無力で、発見が遅れると枯れてしまうこともあります。
ポット栽培では何度もコガネムシの被害を経験しました。
今のところ、動物の行動の一部の側面。わずかな被害だけを見て、血眼になって、駆除しようとはどうしても思えないのでした。
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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