脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
ブルーベリーの森あづみのでは、農薬や化学肥料を使用しない栽培にとりくんでいます。
この度、「有機JAS」の認証を取得しました。
有機JASの認証を受けた生産者は、食品表示に「有機」「オーガニック」等の表示をすることができます。
「有機JAS」とは?
日本では、有機農産物等の有機生産の基準がJAS法で定められています。
有機認証は、生産者が有機基準に沿って生産したことを第三者の認証機関が証明するシステムで、誰もが信頼できるシステムとして世界各地で実施されており、
日本でも2000年から有機JAS制度が導入されました。
有機認証を受けた生産者は、食品表示に「有機」「オーガニック」等の表示をすることができます。
消費者は表示をもとに有機食品を購入できます。
消費者が有機食品を選択したい時に役立つ仕組みともいえます。
農林水産省の食品表示ガイドラインに基づく、「特別栽培」に少し似ていますが、
食品表示ガイドラインは、性格上は生産者の「自己申告」であり、生産管理としての農薬や化学肥料を対象にしています。
これに対して、有機認証は、法に基づく第三者機関による規格の「認証」です。
また、生産で使用する農薬や化学肥料だけではなく、周辺圃場等から薬剤等の影響も考慮して判定される点も異なります。
有機JASを取得しようと思ったきっかけ
有機JASの認証は、「取り組んでいることをしっかりと伝える」手段の一つとして考えています。
食品表示法等のルールでは、「無農薬」「減農薬」の表示は禁止、有機認証を取得していない場合は「有機」「オーガニック」という表示が禁止されています。
実質的に有機管理をした栽培をしていていも、有機JAS認証を取得していなければ、直売所等で販売するときは、オーガニック等の表示はできません。
直売所に商品を並べながら、自身の栽培等のとりくみを表示できないことが、とても残念でした。
ちなみに、ここでいう「表示」は食品のパッケージに直接表示されるものが対象であり、ECサイトなどネットショップでの表示は現行では対象外です(2022年12月現在)。
しかし、インターネットの普及に伴い、今後はネットショップ等のデジタル表示のルールも明確になってくると想定されます。
現在、国でも検討を行っているようです。
そういった意味でも、より広く、正確に伝えるためには、表示ルールに適応した方法が必要になると考えています。
有機JASを取得するには
有機認証を取得するには、国が指定する第三者の認証機関に認証を申請し、認証を受ける必要があります。
認証機関は、全国にいくつもありますので、地理条件や認証機関の特徴など考えて、自分に適した機関を選び申請することになります。
認証機関によって、やや違いがありますが、基本的に
申請書提出⇒書類審査⇒現地検査⇒判定⇒認証
といった流れになります。
生産管理の記録、苗や資材等の証明書類、生産者自身の有機的管理の規定・体制の整備。
農地の現況や周辺からの農薬の飛散防止対策等を審査していくことになります。
詳しくは、今後、記事にしていきたいと思います。
オーガニックブルーベリー園として、引き続き、人や自然やさしい栽培に取り組んでいきたいと思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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