脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
農業を始めた当初からずっと「サスティナブルな農業」を続けていきたいと思ってきました。
今、全てを実現できているわけではありませんが、かなりの部分は実現しつつあります。
しかしながら、いつも思うのが石油製品である「プラスチック製品」の使用について、少し悩ましいということです。
今回は、『どう付き合う?「サスティナブルな農業」と「プラスチック製品」』
というテーマです。
同じような取り組みをされている方の参考になれば嬉しいです。
原点は続けていけない「恐怖」
農業は、作物を育てて、製品あるいはサービスとして提供するものです。
太陽エネルギーを有機物に変換する、植物を、より効率よく育てて、有効活用していくものとも言えます。
しかし、農業を始める前、方法によっては、燃料や石油製品を地下資源などを多く消費したり、
地下水の汚染などの原因となっていることを知りました。
今やっていることや生活が続けていけない、何とも言えない「恐怖」が私を襲いました。
そこから、サスティナブルな農業を模索するようになりました。
このように最初は、「恐怖」というネガティブな動機だったのですが、
だんだんと、資源を循環利用したり、再生可能なエネルギーを利用したりと、取り組みそのものが、なんとなく心地よく、自分にあっている、
やむを得ないというよりは、おもしろいと感じていることに気が付きました。
今は、どちらかというと、自分が心地よいからサスティナブルな農業への取り組みやっている感覚に近いです。
プラスチック製品との向き合い方
農業資材にもプラスチック製品はたくさんあります。
現在は、あまり プラスチック製品 は使っていませんが、育苗用のセルトレイやポリポットなどを使うことがあります。
プラスチック製品 を使う時は、使用後にしっかり洗浄したり、凹みなどもすぐに修復する、あるいは直射日光に長期間さらさないといった工夫をしています。
なるべくプラスチック製品の耐用年数を伸ばして、長く使い続けるようにしたいからです。
例えば、セルトレイは、使用後はすぐに洗浄して、裏返して凹みをチェックして修復します。
製品にもよりますが、すぐに凹みを直すとほぼ元通りになります。
しばらく放っておくと何故か凹みがなおらなくなります。
プラ製品は、木材のように不朽したりすることがなく、紫外線に当たり続けるなどしなければ、品質の変化が少ない資材です。
その特徴を活かして、極論を言えば、「一生使い続ける」くらいの勢いで、大切に使うようにしています。
実際には一生使うのははさすが無理ですが(笑)、そうい姿勢でやってます。
理想は全部土に還ることだけど・・・文明の利器も柔軟に
現在私は、ポリマルチは使っていません。
草や木材チップなどのマルチングで対応しています。
この方が、生き物が増えて、土も良くなっていく過程が顕著に見られるのでおもしろいからです。
有機マルチは夏の猛暑に強いのも特徴で、最近の猛暑には最適です。
しかし、うっかりすると、草に覆われてしまうこともあります。
2022年のサツマイモ栽培は、生育初期に夏草に覆われてしまい、サツマイモが小さくなってしまいました。
バタフライピーを栽培した際も、初期の除草をしていれば、もっと収量が増えたように思います。
自分の労働力も考慮しながら、草刈りの労働時間が確保できないケースは、黒ポリマルチなどを使用も柔軟に考えてもいいように思います。
人によりかけられる労働力も限りがあり、やり方にこだわりすぎて、結局、作物がうまく育たなければ、やはり悲しいからです。
もし使うとしたら、なるべくプラスチック製品を再利用できるやり方検討しながらにはなりますが・・・。
全てが土に還り、農業を続けていくほど、環境がよくなる農業に取り組みつつ・・・
文明の便利なところは柔軟に使いながら、プラスチック製品は、すごく「大切に使う」というスタンスで、今のところやっております。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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