脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
私は、農業をやっていて、魅力的に感じる瞬間が2つあります。
一つは、作物をとりまくいろいろな生き物のつながりを感じること。
これは、無農薬栽培をやっている理由でもあります。
もう一つは、作物を喜んでもらっているのを眺める瞬間。
これは、観光農園をやっている理由でもあります。
このあたりが、農業をはじめた動機なのですが、
さらに、実際にやっていく中で、この2大「大好きな瞬間」に匹敵するくらい、魅力的に思うことがあります。
「学んだことを実際に活かせることです」
実践して確かめることができない「林業」行政マン
私は、前職で県庁の技術職員をやっていました。
技術職というのは、国は地方自治体の職員のうち、農業、林業、土木・・・など様々なものがあり、技術的な専門性をもった職員のことです。
私は、「林業」という職種で、主に森林の行政、災害復旧などの公共工事の設計や現場管理、開発等の許認可などの仕事を、計13年やっていました。
ここでいう技術というのは、実際に山で木を切ったり、機械を動かしたりということではなく、(この業界だと現場での技は「技能」に分類されます。)、専門的な知識をもとに行政的な判断をするという「知識」に近いイメージです。
しかし、外部発注や管理的な業務のみ行うことが一般的で、自身が実際にやるわけではないので、長年やっても「机上の知識」にとどまってしまうような気がします。
この業界だと「技術屋」という言い方をしますが、実際には、ある分野にくわしい、「行政の人」という印象でした。
実践者ならではの「勘どころ」みたいなものが、実際にやらないから、いつまでたって肌感覚としてわからない。
そして、やはり、実践がないと「知識」自体も実は、理解ができないようにも思います。
でも、行政という立場から「普及指導」や「監督」という名目で、やったことないのに、教える側になることも多々あります・・・
今思うと、このあたりのモヤモヤが、自分としてはおもしろくないと感じていたポイントでした。
もちろん、行政の技術職員自体は必要だとは思いますので、仕事自体の是非ということではなく、仕事に対する好みの問題です。
今日学んだことを明日試せる農業の魅力
独立自営の農業は、極端なことを言えば、「今日学んだこと」を「明日実践する」、そしてその結果も自分で検証できる。
そういう魅力的な部分があります。
もちろん、予算や準備が必要な部分もありますが、自分の中で完結できるのが大きいと思います。
やってみて、また疑問が生まれて、インプットして、またアウトプット(実践)して・・・・という無限ループ。
さらに、それをブログやSNSなどで発信というアウトプットして、また新しいことをやってみて・・・という無限ループ。
インプット⇒アウトプット⇒インプットということができなかった、技術職員時代の反動で、楽しくてしょうがない・・・
この、知識と実践が両輪になるのが本当に魅力的だと思います。
自己責任というプレッシャーもないわけではありませんが、今はどちらかというと魅力の方を強く感じているところです。
(↓玄関現代農業2022年2月号(農文協)に 私の関連記事が掲載されました)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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