脱サラ、元地方公務員、最近まで某農業法人にてブルーベリーの栽培をやっておりました、そして今は起業し、自分のブルーベリー農園をやっています。かんざきたつや(@ttykanz)、36歳です。
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今回は、私がブルーベリーを栽培していく中で、観察してみつけた生き物たちを記事にしていました。
ブルーベリーをとりまく生き物たちのエトセトラ
ブルーベリーの周りに集まる生き物たち
小鳥(ヒヨドリなど)
ブルーベリーの実が、完熟する頃、 夜明けとともにやってきます。
私以上によく観察しているようで、未熟な実には見向きもしません。
スズメなどはつついていくので、傷ついた実が残っていますが、ヒヨドリは丸呑みして、持ち去って、どこかで食べるようです。
「あれ?なかなか熟さないな?」と思っているうちに、気が付いたらだんだんと実が減っていくという現象が起こります。
収穫時期は、防鳥ネットなどの対策が必要です。
ただ、ヒヨドリは渡りをする場合もあるようです。
たしかに、わが家によく出没した、つがいは、8月に入るとあまり来なくなりました。
カミキリムシ
ゴマダラカミキリなどが、ブルーベリーの樹皮を食べたり、食べながら内部に侵入することがあります。
ときどき、折れているわけでもないのに、枝ごと枯れているものは、樹皮をぐるっと、一周食べられて、枯れてしまっている場合があります。
(枯れてしまった枝)
(樹皮が食べられています)
全体的に見れば、あまり問題になる被害ではない気がします。
コガネムシ類
(クロコガネ)
成虫は葉を、幼虫は根を食害します。
ポット栽培であれば、コガネムシの幼虫が最大の害虫だと思います。
農園の方は若干被害がありましたが、いまのところ庭のブルーベリーにはほとんど被害がありません。
(だた、よくみかけます)
イラガ
葉っぱを食べます。
食べた跡は、表皮だけが残ります。
幼虫が大きくなると、フンが目立つので、みつけやすくなります。
(イラガ、葉の裏にいることが多い)
刺されると、激痛が走り、一週間くらいはイタイです。
私は2回ほど刺されたことがあります。
幼虫は、蛍光色で派手ですが、成虫は意外と地味です。
卵からは、一度にたくさん生まれますが、家のブルーベリーは、天敵がたくさんいるのか、ほとんど生き残れないのかもしれません。
(イラガの繭。独特の縞模様がある。)
アリ
7月の中旬以降、ブルーベリーの樹をさかんに、歩き回っています。
理由は正直わかりません。
甘い樹液でも出てるんでしょうか?
観察中です。
新しい枝にアブラムシが少しいたときは、アブラムシの方に集まっていました。
基本的に肉食なので、
今のところ、ガの幼虫などに対抗できる益虫だと考えています。
カエル
日中、ブルーベリーの下は日蔭になるので、カエルがたくさん避暑しています。
ガなどを捉えてくれるガードマンだと考えています。
クモ
(ジョロウグモ。いたるところに巣をつくる。2~3日で張り替えているらしい)
歩きまわるタイプや巣をはるタイプなど、ブルーベリーの周りの様々な場所に住んでいます。
カエル同様ガードマンです。
クモの仲間は農薬に敏感のようで、
農業法人にいた頃、消毒をすると、あっという間にいなくなってしまいました。
クモがたくさんいる環境は、生態系として優れているのかもしれません。
ゴミムシ類
落ち葉の下やポットの下、有機マルチの下に住んでいます。
肉食で、地表にいる、イモムシを捉えるので、益虫と考えています。
ハチ
完熟した実に引き寄せされるのか、アシナガバチなどがよく来ています。
その時期は実に夢中ですが、ガの幼虫などを捉えるので、助かります。
(フタモンアシナガバチ。実が熟す時期は毎日「通勤」してくる。)
花の時期になると、ミツバチがたくさん来てくれて、受粉してくれます。
(ミツバチ。 受粉を手伝ってくれます。どこに巣があるのかわかりません・・・)
ショウジョウバエ
オウトウショウジョウバエは、実を食害する代表的な害虫です。
梅雨の時期に発生し、暑い時期にはいなくなります。
しかし、意外に被害が少なく、驚きました。
天敵効果なのかもしれません。
シンクイムシ(メイガ類)
メイガ類の幼虫が、新芽の先を食べて、新芽を枯らしてしまいます。
(シンクイムシにより枯れた新芽)
完全に枯れるわけではなく、しばらくすると、また再生し、前よりも枝分かれします。
(再生して、分岐した新芽)
ブルーベリーの栽培では、枝の成長期に、新芽の1/2~1/3をカットして、枝の分岐を促す場合があります。
新芽の成長を阻害する害虫とされていますが、被害はそれほど大きくなく、むしろ、枝分かれしてイイ感じの樹形になる場合もありました。
カイガラムシ
葉っぱや枝などに発生します。
なぜか、かなり密着していても、特定の樹にしか寄生しません。
木の健康状態があまりよくないものを選択して寄生しているように見えます。
アブラムシがつくときによく似ています。
虫だけとっても根本的な解決ではないのかもしれませんが、水をやるときに、一緒に吹っ飛ばしていると、だんだんと減っていくことがわかりました。
どちらかと言えば、健康状態も回復することを考えたいです。
まとめ
よくよく観察すると、様々な生き物がくらしており、
小さな庭のブルーベリーの周辺でも、小さな生態系のようなものが創られています。
観察して楽しめるのも、栽培の醍醐味かもしれません。
今回も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
(参考文献)「虫といっしょに庭づくりーオーガニックガーデン・ハンドブック」(ひきちガーデンサービス、築地書館)
虫といっしょに庭づくり―オーガニック・ガーデン・ハンドブック
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