脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
有機JAS認証を取得した「オーガニックブルーベリー」を栽培しています。
雪解けを観察しているとおもしろいことがわかります。
「水はけ」と「雪解け」の関係について書いてみました。
積雪の溶け方
積雪は、均等に溶けていくわけではなく、ある程度表面が溶けていくと、水が地表付近にたまり、それがさらに雪をとかしていきます。
水が地面に浸透しやすければ、地表面の水が少なくなるので、雪解けはよりゆっくりとなり、
浸透しにくければ、雪解けが速くなります。
アスファルトやコンクリートの上は最も雪解けが速いことは、経験的に知っている人も多いと思います。
土に比べて、温まりやすいことも大きいですが、雪解けをさらに加速するのが、地表面の水です。
アスファルトは水がしみこまないので、一度溶け出すと、すごい速さで雪が溶けます。
農道でも、踏み固められた轍付近は、より早く溶けていくことがわかります。
庭でも通路付近は、人が歩くことで踏み固められて、水はけが悪いので、雪がよくとけます。
雪の溶け方で土壌の水はけがわかる
と、いうことは、ある程度、土壌の水はけの違いがわかるはずです。
これは、昔、住んでいた場所で、私が借りていた畑です。
畝の方が、雪が残り、水はけがよいことがわかります。
通路は踏み固められた李、水がたまるので雪解けが速くなっています。
一見、溝になっている方が、日当たりがわるく雪が溶けにくそうですが、そうなっていないのは、水のせいだと思います。
今とは違い、粘性土の畑だったので、水はけの違いが顕著です。
ポリマルチを張った畝は雪が溶けています。
水がしみこみにくいほか、黒いポリマルチの表面温度も関係していそうです。
これは、最近降ったブルーベリー農園の雪です。
草生栽培をしていたり、草地の場合は、日当たりがよくても雪解けが最も遅いように思います。
通路と、植えている付近との差もあまりありません。
これは、植物があることで、根で団粒構造が発達し、水はけをよくしているのかもしれません。
あるいは、植物の上に雪が乗っているので、地表面が水で溶けてきても、まだ植物の上に雪があるので、空隙ができ、全体として雪が溶けにくくなっているのかもしれません。
まとめ
もちろん、雪解けの違いは、浸透性だけで説明できるわけではありません。
その場所を人や車が通行する。
あるいは、地表面の素材がのあたたまりやすさの違いもあるかもしれません。
水の流れる地形も影響がありそうです。
しかし、同じ条件なら、水の浸透性、水はけがよい方が雪がより残っているのは確かなようです。
同じ畑の中でも違いがあるので、雪解けの違いは、土壌の状態をみる参考となりそうです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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