「イヌホオズキ」を探して~ナス科の「おとり植物」~vol772

パーマカルチャー
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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

有機JAS認証を取得した「オーガニックブルーベリー」を栽培しています。

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最近、うちの野菜畑でナスやトマト、ジャガイモなどを食害するニジュウヤホシテントウの被害が少し目立ちます。

たまに、キュウリなどのウリ科も食べることもあります。

テデトール(手で取る)で対処していますが、実の見た目が悪くなったり(実も皮付近も食べる)、油断すると葉がえらいことになっていることもあります。

昨年のジャガイモは非常によくできたのですが、後半にニジュウヤホシテントウの食害が無ければ、さらに収量があったかもしれません。

「イヌホオズキ」というナス科の野草を一番好むという報告もあることから、「おとり植物」として使えないかと思い、イヌホオズキを探していましたので、

途中経過を紹介します。

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イヌホオズキとは

(イヌホオズキ)

イヌホオズキはナス科の1年草です。

同じナス科のトマトに似ており、小さな黒い実もトマトにています。

ジャムなどにする、ハックルベリー(こちらもナス科)に近いかもしれません。

イヌホオズキの実は、ソラニンという有毒物質を含むので食べることができません。

ちなみに、ソラニンは、緑になってしまったジャガイモにもできます。

(ハックルベリー 「ベリー」という名前ですが、ナス科)

ニジュウヤホシテントウは、トマトやナスなどより、イヌホオズキを好むという報告もあります。

もしかしたら、「おとり植物」として使えるかもしれないと思い、探していました。

作物より好まれる「おとり植物」があることで、作物への被害が軽減するとともに、

天敵が増えるまでの時間をかせぐことができます。

近所ではみかけないイヌホオズキ

ワルナスビ(アメリカイヌホオズキ)はあったが・・・・

(ワルナスビ(アメリカイヌホオズキ)は葉っぱにトゲがある外来種)

図鑑などには、そこらへんに普通に見られる・・・と書かれていることが多いイヌホオズキですが、畑の近隣では見つけられませんでした。

畑や庭などの野草はだいたい把握していたつもりですが、イヌホオズキは記憶にありません。

ワルナスビ(アメリカイヌホオズキ)は、近所の畑の畦にわずかに見られました。

イヌホオズキよりも、葉がギザギザして、とげがあるのが特徴です。

ワルナスビも、同じ系統の仲間なので、おとり植物としての、効果は同じかもしれないですが、

外来種があまり繁殖しても困るので、できれば在来種がいいと考えました。

街中でイヌホオズキをみつける

イヌホオズキをなかなか見つからずに、半ばあきらめていたのですが、仕事で市外に行ったときに、街中で偶然発見しました。

秋も深まっていましたが、実が熟していないようだったので、少し待ってから実を採取しました。

そういえば、以前、この市の工事現場でもみかけたことがあります。

さっそくイヌホオズキの種採り

(イヌホオズキの種。非常に細かい)

実がすごく小さくて、種だけ取り出すのが難しかったので、

ジップロックに入れてから、全体的に潰して、一日程度、日向において、少し発酵させました。

その後、強めの水流で、洗い、種だけ取り出しました。

毎年育てている、食用ホオズキに少し似ている種です。

春に、蒔いてみようと思っています。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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