「企画・計画」も農業技術だと思う理由 vol443

ブルーベリー
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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

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「農業技術」というとどのようなものをイメージされるでしょうか?

種の蒔き方、整枝剪定などの管理、収穫技術、機械の操作、施肥や灌水など多岐にわたります。

もちろんそれらの技術もとても大切ですが、

個人的には「企画・計画」もとても大切な技術だと考えています。

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「企画・計画」も大切など根性栽培

私が育てているブルーベリーの栽培方法は、「ど根性栽培」といって、人為的な関与を最小限にすることでブルーベリーの潜在能力を発揮させる方法です。

土壌適応性のあるラビットアイ系品種を黒ボク土などの水はけのよい土壌で、人為的なアプローチを最小限に育てることがポイントです。

植えつけ直後は、とても心配になることもありましたが、4年目となった今は、猛暑でも灌水などをしなくても、びくともしないたくましい樹に育っています。

きっと仮に私が体調を崩したりして、数日畑にいけなくても、全く問題なく、農地の環境だけでサイクルが完結してしまうような気にすらなります。

誤解していただきたくないのは、ただただ、劣悪な環境スパルタに育てるという意味ではなく、

適地に適切な作物、適切な品種選定を行うことが前提です。

私の師匠の江澤貞雄さんも、大切なのは「何もしないこと」とよくおっしゃっています。

「何もしない」のは、けっこう深い言葉で、よけいなことをしないということ。

中国の思想家の「老子」の提唱する「無為自然」のような形でしょうか。

よかれと思ってする灌水ですら、根の発達に影響を与えてしまうからです(ど根性栽培は灌水をしません。)

しかし、前述のとおり、実は、植え付け前に、適地に適切な作物で適切な品種を選定しているといった「企画・計画」の部分をよく検討していることも重要ポイントです。

いくら、潜在能力を発揮させるといっても、環境に合わない作物や品種を育てても無理があるからです。

それは栽培以前の問題です。

どこでいつ何を育てるのか?~適地適機適作~

一般的に作物は、旬の時期に収穫となる作物の栽培のサイクル(作型)がも最も難易度が低くなります。

気候的にも無理の無い栽培になってくるためです。

また、品種によっても、中には「違う作物なのか?」と思うくらい難易度が違うものもあります。

私は、ブルーベリー以外にも栽培している作物は、原則として、その土地で育てやすい時期に育てやすい品種を選ぶということを大切にしています。

ある意味では誰でも失敗しにくい。

しかし、簡単にできる栽培が、最も無理のない栽培だと考えているので、作物の選定、品種の選定、畑の選定も含めて「農業技術」ではないかと思うのです。

そういった「企画の部分」、現地での作業以前の部分もとても大切にしています。

考え方はいろいろだと思いますが、細かくコントロールするというよりは、なるべく、無為自然に「信頼して待つ」という状態を作っていきたいと常々考えています。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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