脱サラ、元地方公務員、最近まで某農業法人にてブルーベリーの栽培をやっておりました。かんざきたつや、36歳です。
現在は、農業法人を退職し、独立起業の準備をしており、子どもたちの笑顔あふれる、「やすらぎと思い出づくりをお手伝いするブルーベリー農園」を創るべく、日々まい進しております。
脱サラ(脱公務員)の経緯や、農業、そしてブルーベリー観光農園を志した経緯、やりたい農園のコンセプトなどについては、以下の過去記事をご覧ください。
起業のため、某農業法人を退職し、現在は、ブルーベリー観光の開園準備を本格的に始めており、長野県安曇野市で農地を探しています。
ご協力頂いている皆さま、本当にありがとうございます。
こうご期待☆
だんだんと、春の兆しも見えてきましたね。
そろそろ家庭菜園の準備も始めています。
昨年から、たまに作っていた、微生物資材の「えひめAI」を作りました。
今回は、そのことを書きたいと思います。
1.えひめAIとは
えひめAI(えひめあい)とは、愛媛県産業技術研究所が開発した、酵母、乳酸菌、納豆菌を主体とする微生物資材です。
もともとは、浄化槽の水質改善、堆肥や生ごみの消臭などを目的としていました。
作り方は、簡単で、ドライイースト、ヨーグルト、納豆、砂糖といった、家庭の台所である材料で誰でも作ることができます。
このえひめAIを、作物や畑の土にかけると、作物が病気にかかりにくくなるという報告が、全国各地から寄せられています。
2.えひめAIを作る
台所にある食材だけで、できます。
まぜて保温するだけなので、10分もあれば仕込み完了です。
材料(500mLのペットボトルで作る場合)
- お湯 250ml(35~42℃)
- 砂糖 15g
- ドライイースト 5g
- ヨーグルト 25g
- 納豆 0.1粒(無理なので私は、1粒でやってます。)
(1)材料をボウルで混ぜる
砂糖、ドライイースト、ヨーグルトの順でよく混ぜる。
(2)納豆を入れる
粒のままでOKです。
(3)お湯を加えてよく混ぜる
この時点ですでに、酵母菌がぶくぶくいってます。
(4)じょうごを使ってペットボトルに移す
(5)保温できる容器に入れて24時間保温
私は、ちょうどいい大きさの発砲スチロール箱があったので、使っていますが、ペットボトルホルダーでもOKです。
発酵にともない発生するガス抜きのため、ふたはゆるめておきます。
(6)できあがり
なめてみて、酸っぱくなっていればOK(PH3.5前後の弱酸性)
3.えみめAIの使いかた
育てている作物や、人によって使い方は異なりますが、一般的に下記のように使われているようです。
- 300~500倍程度に薄めて、葉面散布(葉の上にまく)
- 250倍程度に薄めて、水にまぜて水やりをする
- 堆肥にかけて発酵を促進する
私は、葉面散布と、苗の水やりの際に使用しています。
また堆肥の発酵促進にも使っています。
もともと、消臭目的で開発されたものであるため、生ごみの消臭や排水口やトイレの消臭にも使えます。
4.えひめAIの原理
えひめAIは、酵母、乳酸菌、納豆菌が混ざっていますが
乳酸菌は、酸素がない状態で活動する菌であるため、酸素が少ない水中でも活動していおり、発酵の過程で乳酸を生成します。
自ら生産した乳酸菌の濃度が高くなると、乳酸菌が生存しにくくなりますが、それを酵母が分解してくれます。
さらに、乳酸が分解され、酸性が弱くなってくると、納豆菌が活動をはじめます。
納豆菌は、環境がよくなるまで、水面付近で休んでいますが、その間は納豆菌にふくまれている酵素が、乳酸菌と酵母の増殖を助けます。
全ての菌が、共同して、増殖するしくみになっています。
納豆菌は増殖力が強い菌ですが、入れる量を少なく調整しているのと、後半になって活動を始めることから、バランスが保たれていると思われます。
これらの、菌がバランスよく増殖した資材を散布することで、
土壌の微生物が豊かになり、病気の原因となる菌類、細菌類などを抑制する効果などがあると言われており、実際に全国各地で成果が報告されています。
私も使ってみて、うどんこ病などの病気がでにくくなったように思えます。
また、食品から簡単にできるので、リーズナブルな上に、人間の健康にもまったく影響のない資材であることから、すごく気にっています。
ブルーベリーへの活用も思案しています。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
(参考文献)
農家が教える微生物パワーとことん活用術(農文協)
農家が教える自然農法(農文協)
農家が教える 微生物パワー とことん活用読本: 防除,植物活力剤から土つくりまで
- 作者: 農文協,農山漁村文化協会=
- 出版社/メーカー: 農山漁村文化協会
- 発売日: 2013/06/20
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
農家が教える 自然農法: 肥料や農薬、耕うんをやめたらどうなるか
- 作者: 農文協,農山漁村文化協会=
- 出版社/メーカー: 農山漁村文化協会
- 発売日: 2017/02/10
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
コメント