脱サラ、元地方公務員、最近まで某農業法人にてブルーベリーの栽培をやっておりました、そして今は起業し、自分のブルーベリー農園を準備しています。かんざきたつや(@ttykanz)、36歳です。
農業を目指した、いきさつなどは、下記のプロフィールページをご覧頂けるとうれしいです。
長野県安曇野市にて、もうちょっとで農地が決まりそうです。
ご協力いただいております関係者の方々、本当にありがとうございます。
こうご期待☆
そろそろ家庭菜園の苗などを準備しております。
わが家は加温設備はないので、気温をみながら苗用の種まきをしますが、
最高気温が16度くらい、夜間などは屋内に入れて、気温10度以上(できれば15度以上)を保てる状態になってから種まきします。
いつでも種がまけるように、土だけ準備しておきました。
今回は種まき培土について書きたいと思います。
家庭菜園向け種まき培土のつくり方
材料を準備する
準備する材料は以下のとおりです。
- 市販の種まき培土 (ホームセンターなどで入手)
- もみ殻燻炭(同上)
- 畑の土(畑で入手)
割合は、
種まき培土:畑の土:もみ殻燻炭=8:2:1 程度です。
総量は、作りたい苗の数により設定します。
私の場合予備も含めて32個です。
必要な土の量は以下を目安に計算します。
9cmポット : 約300ml
10.5cmポット :約500ml
私は、10.5cmポットを使用していますので
500(個/ml)×32(個)=16,000(ml)=16(L)
これに20パーセント程度の割増を見込みます。
16(L)×1.2≒19L を作ることにします。
市販の苗は9cmポットが使われていることが多いです。
土の量が少なくてすむので便利ですが、根が回ってしまうと苗が老化するので、植える時期が週末などに限られてしまう家庭菜園には、10.5cmポットが向いているように思えます。
材料を混ぜる
畑の土は、ふるいでふるっておきます。
材料を混ぜます。
混ぜるだけです。
このときお好みで、「えひめAI」という微生物資材を少々、完熟した2年もの堆肥を少々、かくし味で入れていますが、これは私の好みであり、効果のほどはよくわかりませんので、入れても入れなくてもいいと思います。
すぐ使わなければ、培養土の袋に戻します。
秋作でも使うので、多めに作っておいても良いかもしれません。
何年かやってみた感想
「種まき培土」として販売しているのに、そのまま使えばいいじゃないか・・・と思う方も多いと思います。
私も最初はそう思っていました。
しかし、実際に比較してみると、種まき培土単体で苗を作ると、何故かアブラムシが多くつくようになりました。
市販の種まき培土には、化学肥料で元肥(最初にほどこす肥料)が結構含まれているようで、そのせいかもしれません。
アブラムシは、窒素が過剰に摂取された場合に激的に増加します。
植物の体内の硝酸態窒素などの臭いに引き寄せられてくるようです。
とくに生長点付近の被害が多いです。
植物は生長点付近に優先して栄養分を送るからかもしれません。
アブラムシそのもので枯れることはまずないと思いますが
モザイク病など、一発アウトな残念な病気を媒介するため、これから植えようとする苗に感染するのはぜひとも避けたいです。
なお、香川照之の「かまきり先生」の番組でやっていましたが、アブラムシは繁殖力が強く、ひとつの株についているのはほとんどそこで繁殖した親子や兄弟だそうです。
交尾せずに子どもを産むこともできるので、たった一匹が到達すれば大量発生の恐れがあります。
以前5階建ての住宅のベランダで苗を育てていた際にも、アブラムシがついていてびっくりしました。
なかなか高くまで飛べるようです(風にのるんでしょうか?)
畑の土ともみがら燻炭で、市販培養土の元肥を薄めて、過剰な肥料の摂取を防止しているように思えます。
そのほか、畑の土は、畑の土の微生物を増殖させ、健康な苗に育てる効果。
もみがら燻炭は、微生物の住処となる、カリウムにより根が丈夫に張った苗を育てるといった効果があるようです。
この方法は、自然菜園コンサルタント・講師の竹内孝功氏の著書「これならできる!自然菜園」(竹内孝功、農文協)などに掲載されていた方法です。
専業農家などで大量に育てる方は又、違うかもしれませんが、家庭菜園などでは、ぜひお試し頂いてもおもしろいかと思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
(参考文献)
- これならできる!自然菜園(竹内孝功、農文協)
- 無農薬氏「自然菜園」で育てる人気野菜(竹内孝功、洋泉社)
- これならできる!自家採種コツのコツ~失敗しないポイントと手順((公財)自然農法国際研究開発センター、農文協)
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