脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
本業はブルーベリー、ヘーゼルナッツ、ハーブ栽培ですが・・・・
実は私、かなり『種(種採り)オタク』です。
「種」をとらしてもらって、来年また出会えるのがとても感動的で、やめられません。
しかも、お財布にもやさしい・・・
メリットだらけの「種とり」について、書いてみました。
●種とりの楽しさ(メリット)
「生命の循環」を感じる種とり
果樹や多年草と違って、一年草の植物は、一年で枯れてしまいます。
しかし、それは「お別れ」ではなくて、「種になって、新しい命に生まれ変わって」冬を越しているように思います。
植物はもっと「生命」の範囲が広いのかもしれないですが、命の循環を感じます。
毎回、種をとるたびに「こんな小さな種に、どうしてこんなにエネルギーが詰まっているんだろう?」と不思議に思います。
その感動を味わいたくて、
主に自宅用に作っている野菜や、ブルーベリー農園の野菜など、ほぼ種とりをしています。
(↑種とりしたミニトマト)
(↑種とりすることで、品種のバリエーションも増えます)
種から育てるとどんどん増える作物たち
(↑ハーブの種もとっています)
種をとり続けることで、どんどん作物が増えていきます。
どういうことかといいますと・・・・
種はものすごい数ができることが多いです。
自然界では、そうそう生き残れないので、大量の種をつける植物が多いためです。
トマトの一つの実からも何十個の種がとれます。
うちの黒豆の一部は、もともとは、昔、となりの畑の人からもらったわずか3本の苗が、
数年かけて鼠算式に100株以上になったものです。
(↑ニンジン(筑摩五寸)の種。ニンジンはものすごく種がとれる)
最初はわずかだった種も、種とりを繰り返すうちに、作物を作ればつくるほど、増えていくんです。
しかも、その土地にあった種に少しずつ変わっていくので、毎年育てやすくなります。
誰かと一緒に種とりすると種類も増える
(↑種の交換会で交換していただいた種。一気に種類が増えました)
一年くらい前に、初めて「種の交換会」というものに友人から誘っていただき、参加しました。
初めて聞く作物や品種もあったりと、ワクワクがとまりませんでした。
種採りをしている人たちと交換することで、さらに種の「種類も増える」ことを知りました。
種オタクの私としては、至福の時間でした。
(↑バタフライピーの種。宝石みたい。)
手間はかかるけどお金はかからない
種をとるには、若干の手間がかかります。
(↑干してある種、ひもつきお茶パックに入れてつるすと干しやすい)
さらに、作物によっては、花が咲く前に片付けてしまったりと、種がとりにくいケースもあります。
(↑ズッキーニ(ゴールドラッシュ)の種とり)
しかし、できる限り種とりをすることは、手は動かしますが、お金はかかりません。
(↑とまとやきゅうりの種は、発酵させてからとると、綺麗に種が分離できる)
農業を始める前、趣味で家庭菜園を始めたときに「お金がかかる趣味だなあ・・・」と思ったことがあります。
毎年、苗や資材をホームセンターなどで買いそろえていたので、思いのほかお金がかかった記憶があります。
しかし、種をとって苗をつくるようになり、資材も自作するようになってきてから、ほとんどお金がかからなくなってきました。
こんな、メリットもあります。
まとめ
(↑スイカ(シュガーベイビー)。スイカやカボチャなどのウリ科も種がとりやすい)
むかし、ドラえもんを見ていたら、植物が生えない砂漠の星で、お金のかわりに「種」が使われている描写がありました。
おおげさな話ではなく、植物がなければ私たちは生きていけないので、植物が貴重ならお金より種が貴重になるのかもしれません。
さらに作物の種は、食料を得るために、本来はものすごく貴重なものだと思います。
そいういう意味でも「種とり」は大切です。
これからもずっと続けていきたいと思っています。
・・・というよりも、楽しくてやめられない気がします(笑)。
(↑ナスタチウムの種。まくときは水に浸けてから撒くと発芽率が上がる)
「これならできる!自家採種コツのコツ((公財)自然農法国際研究開発センター 農山漁村文化協会)」愛読してます↓
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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