「ブドウスカシクロバ」との戦いが終わる~無農薬無肥料のブドウ栽培~vol838

パーマカルチャー
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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

有機JAS認証を取得した「オーガニックブルーベリー」を栽培しています。

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ブルーベリーの森あづみのでは、「食べられる木陰」のブドウ棚のレストスペースがあります。

無農薬無肥料栽培で育てています。

と、いうか、現在、私が育てている作物は、どれも農薬は使用していません。

肥料は、ブルーベリーに少量の油かすを使用している以外は、他の作物には肥料は使っていません。

まだ少し検討中ですが、これまでの数年、いろいろなパターンを比較検討してきた結果からも、おそらく、ブルーベリーも肥料が不要という判断となりそうなので、今年の秋からは肥料も無くす可能性が高いです。

ブルーベリーは現在、その他に特に資材は使っていないので、おそらく今後、イネ牧草などの緑肥や野草の刈草のみでの栽培という形になっていくと思います。

作物や品種によっては難しいものもあるかと思いますが、ブルーベリーやいくつかの野菜(品種選びが大切)、ハーブ等はそのポテンシャルが高い植物のように思います。

ブドウの場合は、現在は、剪定枝(たくさん出る)と刈草を敷いているほか、レストスペースでもあるので、踏圧の軽減やお客さんが過ごしやすいため、木材チップを敷くという形となっています。

ここ数年、そんな栽培ではありますが、ブドウは実をたくさんつけてくれます。

比較的強い品種(ナイヤガラ)を選定しているのも大きいかもしれません。

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マメコガネより怖い害虫「ブドウスカシクロバ」

(肉食系のカメムシに捕食されるブドウスカシクロバ)

「ブドウスカシクロバ」という蛾の幼虫が、2年ほど前から、よく見られるようになり、6月上旬~7月上旬までは、こまめに駆除しています。

肉食系のカメムシ、アシナガバチ、ハナグモなどが捕食していますが、数が多いため、放っておくと葉っぱがなくなることもあります。

栽培当初はマメコガネの成虫の食害の方が目立ちましたが、メマツヨイグサなどの「おとり植物」を使うことで、徐々に被害が減りました。

(マメコガネは「おとり植物)で対処)

ブドウスカシクロバはテデトール(手で取る)

今のところ、テデトール(手で取る)以外の対処方が見つけられていないので、ほぼ毎日コツコツとっていました。

7月上旬には新しい個体が生れなくなるのか、数がどんどん減っていき収束します。

今年もそんな感じでした。

それでも、100%守るのは難しく、新しい葉っぱを中心に1/4程は食べられてしまいます。

例年これくらいなら、回復し、実をつけても問題ないこともわかってきました。

開園時に日陰も十分つくれます。

ブドウも徐々に大きくなってきています。

食べられてしまった場所からも、新しい葉が出てきています。

私の完全勝利というわけにはいきませんが、ブドウスカシクロバとは引き分けぐらいでしょうか。

栽培の目的としては、「日陰」と「お客さんが味見できる量のブドウ」なので、それでも十分かと思っています。

ちなみに、これまで駆除しながらわかってきたことは、

  • 葉脈に擬態しているため、葉脈のような「溝」に集まる習性がある。
  • 日中は葉っぱにいない個体がある(樹皮の溝やブドウ棚の竹の溝に集まる)
  • 葉っぱにいない個体は夜葉っぱに移動して、天敵にみつかりにくい
  • 日中葉っぱにいない個体も駆除すると効果的かも
  • 「溝」に集まるのでトラップが作れるかも
    (ブドウ棚の「節」の溝におさまってるブドウスカシクロバ(
    ハウスバンドの溝にもブドウスカシクロバが潜む

    ハウスバンドの溝にもはさまっていたので、トラップが作れるかもしれません。

    まだ「かも」が多くて恐縮ですが、今後実験していきたいと思います。

    とりあえず、今年の私とブドウスカシクロバとの戦は一旦収束しました。

    8月の下旬から9月にかけてブルーベリーの森あづみのにご来園いただけると、ブドウも食べられます。

    今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

    お知らせ

    ラビットアイ系のオーガニックブルーベリーの予約販売中です。

    食べチョクの先行分は残りわずかとなっています。

    幸せフルーツ工房へのレビュー・商品:長野県|食べチョク|産地直送(産直)お取り寄せ通販 - 農家・漁師から旬の食材を直送
    長野県 幸せフルーツ工房の紹介ページです。 2019年に脱サラし、新規就農しました。長野県安曇野でオーガニックブルーベリー(有機JAS認証)などを栽培しています。農薬や化学肥料を使用せずに、信州安曇野の大地の力、ブルーベリー本来の潜在能力を最大限に引き出す「ど根性栽培」に取り組んでいます。
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    2024年、ブルーベリーの森あづみの「オーガニックブルーベリー狩り」予約受付開始しました。

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    ぜひ、信州安曇野の素敵な農村へおでかけください。

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    今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

     

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