脱サラ、元地方公務員、最近まで某農業法人にてブルーベリーの栽培をやっておりました。かんざきたつや、36歳です。
現在は、農業法人を退職し、独立起業の準備をしており、子どもたちの笑顔あふれる、お父さんお母さんも一緒に笑顔あふれる、ブルーベリー農園を自分で創るべく、日々まい進しております。
脱公務員の経緯や、ブルーベリー栽培を志した経緯、やりたい農園のコンセプトについては、以下をご覧ください。
起業のため、某農業法人を退職し、現在は、ブルーベリー観光の開園準備を本格的に始めています。
長野県安曇野市に2021年6月に開園(もっと早ければ2020年)です。
・・・またまた、宣言してしまった!
言ってしまうことも重要ですので、過去記事もふくめて3回書かせていただきました。
☆こうご期待☆
さて、今回は子どものことについて書きたいと思います。
私は、妻、子ども2人(7歳と3歳)の4人家族です。
私が、地方公務員を退職し、農業法人へ転職し、さらに脱サラして、独立起業をしていることは、子どもたちも知っています。
下の子はまだよくわかっていないと思われますが、上の子は何となくはわかっているみたいです。
とはいえ、まだ、経済的なリスクなどを心配をする年齢ではないので、純粋にブルーベリー農園を始めることを楽しみにしてくれています。(果物好きなので)
また、以前より一緒に過ごす時間が増えたことは、喜んでいます。
一方で、私や妻が時々、不安になっていることも敏感に感じているかもしれません。
これから苦労もあるけど、楽しんでやっている姿をたくさん見せていきたいと思います。
以前、こんなことがありました。
私が、地方公務員をやっていた頃、子どもが言った言葉です。
「大きくなったら、おとうさんと一緒に会社に行けるね☆楽しみだね☆」
・・・私は驚きました。
当時の私は、仕事が激務で、毎日「行きたくない・・・」と思い、土日休みの前、金曜日の夜が一番幸せで、日曜日の午後から徐々に心配になったり憂鬱になったり、夕方日が暮れる頃、夜はもう意気消沈でした。
「いかにストレスに耐えられるか」の対価として給料をもらっているような状況でした。
だから、子どもから見える「仕事」について、はっとさせられた瞬間でした。
そういえば、こどもたちのみる絵本や物語には、警察官や消防士をはじめ、しごとに関する物語なども多く見られます。
有名な「機関車トーマス」シリーズに登場する機関車たちは、自分の仕事が好きで、誇りをもっており、役に立つ仕事がしたくて・・・・みたいなエピソードが多いなあと感じます。
子どもたちが見る、「しごと」は、人の役に立つかっこいいものなのかもしれません。
私もちいさい頃はきっとそう思っていたと思います。
それが、成長するにつれて、「社会は厳しい」「仕事は甘いものではない」「家族のために耐える」「ローンのために耐える」「定年してやっと解放される」というイメージをもってしまっていたのではないかと思います。
(あくまで、私が勝手にもっていた個人的印象であり、一生懸命働いている方を批判しているのではありません。)
私の親世代がバリバリ現役の頃は、高度経済成長期であり、働けば働くほど、物質的には豊かになり、家や車などの物質的ものが幸せのステータス。
24時間働けますかサラリーマンと家を守る専業主婦というモデルが成り立ったいる時代であったと思います。
社会保障や年金制度も人口の構成からいってもまだ維持できるレベルでした。
モーレツに働いて、結婚、家をローンで建てて、専業主婦の奥さんに子どもを任せ、家ではつかのまの休息、60~65歳まで同じ会社でずっと働いて、あとは悠々自適という人生設計が成り立ち、多くの人がそれに沿った生き方を選びました。それが、社会的にも合理性があったともいえます。
しかし、現状は全く変化しています。
働いてもそれに見合った報酬が得られることは少なく、多忙な日々に疲弊している。社会保障や年金などの将来は破綻しており、全く信用できない。
終身雇用は死語となっており、それどころか、世間的にみて「安定した会社」ですら、数年後に存在しているかもわからない。
会社が存在していても、数年後の自分の待遇は不透明。
そもそも、以前のモデルが成り立っていた期間は50年程度であり、むしろ特殊であったともいえます。
日本に限った話ではなく、どこの国も経験する期間のようです。
数年前になりますが、企業の「働き方コンサルタント」を営む(株)ワークライフバランスバランスの創業者、小室淑恵氏のセミナーに参加する機会があり、その中でも紹介されていました。
当時はまだ、「働き方改革」が叫ばれる前でしたが、私は、働き方に疑問をもち、ワークライフバランスなどを勉強していました。
小室氏は、現在では国の委員などを歴任していてその分野では間違いなく第一人者です。私は著書はほとんど読んでいますが、病児保育事業のパイオニアである認定NPO フローレンスの駒崎弘樹氏との著書「ワーキングカップルの人生戦略(英治出版)」は今でも、私のバイブルです。
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私たちの親世代が働いていた期間のおもに前半は、ハーバード大学のデービット・ブルーム教授が提唱する「人口のボーナス期」と呼ばれる期間です。生産年齢人口が最も多く、経済は成長、社会保障などの財源も豊富な期間です。それが終わると「人口のオーナス期」に突入し、生産年齢人口が減少、内需も停滞し、経済成長は減退、人口構成のバランスから、社会保障などの負担が重くなる時期に突入します。日本の場合、女性の社会進出の機会の損失や少子化対策の長期的な失敗などもあり、より複合的な問題も含みますが、人口ボーナス期があり、それを過ぎると減退するオーナス期となるのは、先進国にみられる一般的なモデルのようです。
私たちが、働き始める前にみてきた、働く大人たちの姿は、人口のボーナス期からオーナス期へ移行していく中で、世の中の流れも変化し、その移行に苦労していく姿であったのかもしれません。
「社会は厳しい。」「生きていくのは大変だ。」「働きたくないけどしょうがいない。」と無意識に思い込んでしまったのかもしれません。
実際には、自分の好きな仕事をして、人生を楽しんでいる人は思っているよりもたくさんいることに気がついていませんでした。
そして、無意識に親世代、ひとつ前のモデルを追従してしまうのかもしれません。結婚して車買って、家をローンで建てて、最初に入った会社で終身雇用を目指す、家族のために仕事を耐えるのが一家の大黒柱・・・・的な価値観は根強くあるように感じます(私もです。)だけれども、世の中は既に大きく変化しており、現状に即していない生き方が苦しくなってしまう方もたくさんいます。
自分の親がら世の中が変わっていく中、家族を守るために頑張って働いてくれたことには、本当に感謝しています。
しかし、前提条件が変わっている以上、親世代世代と同じような生きかたを選択するかどうかは、全く別の問題です。
また、子どもたちの生きる時代は、さらに、変化していくかもしれません。
私たちのやり方が通用するのは今だけかもしれません。
私ができることは、子どもが困らないように先回りして、こと細かく教えることではなく、私自身が実際に、活き活きと自分の好きな仕事、好きな生き方をしながら人生を楽しんでいる姿を見せていくことではないかと思っています。
子どもたちに、大人になること、自分が生きていく人生について、希望と展望を見せられる自分でいたいと思っています。
いい親とは何なのか、まだまださっぱり、わかりませんが、そこだけはこだわっていきたいです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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