脱サラ、元地方公務員、最近まで某農業法人にてブルーベリーの栽培をやっておりました。かんざきたつや、36歳です。
現在は、農業法人を退職し、独立起業の準備をしており、子どもたちの笑顔あふれる、「たくさんのひとたちの思い出づくりをお手伝いするブルーベリー農園」を創るべく、日々まい進しております。
脱サラ(脱公務員)の経緯や、農業、そしてブルーベリー観光農園を志した経緯、やりたい農園のコンセプトなどについては、以下の過去記事をご覧ください。
起業のため、某農業法人を退職し、現在は、ブルーベリー観光の開園準備を本格的に始めており、長野県安曇野市で農地を探しています。
何だか、もう少しで見つかりそうな気がしています・・・!
☆こうご期待☆
脱公務員→民間企業(農業法人)→完全に脱サラへという過程があったわけですが
そろそろ、「完全に脱サラ」してから、だいたい2カ月くらいたちます。
その間、生活スタイルの変化、自分の心境の変化などいろいろと、変化がありました。
昔、読んだ本なども改めて読み返してみると、少し違う感じ方をすることもありました。
今回は、そのことを書きたいと思います。
1.「ワーキングカップルの人生戦略」を読み直してみた
私は、以前、仕事仕事仕事・・・・の生活に疑問をもち、ワークライフバランス(仕事と生活との調和)に大変関心をもち、その分野をかなり勉強していた時期がありました。
社畜(?)時代ピークの頃のことは、過去記事をご覧ください。
そのころ読んだ本の一つに「ワーキングカップルの人生戦略(小室叔恵、駒崎弘樹、英治出版)という本があります。
高度経済成長期からの24時間働けますか専業サラリーマン+専業主婦 の時代から、社会情勢が変化し、共働きが当たり前となっている、現代カップルの新時代を生きる術のヒントが盛りだくさんの当時としては先進的な著書ではないかと思います。
著者の一人、小室淑恵氏は(株)ワークライフバランスの社長を務めており、前職は資生堂に勤務していましたが、働き方の見直しの重要性に気づき、退職、自ら「働き方の企業向けコンサルタント」という新しい分野を構築された方です。現在では、国の委員なども務めており、その分野の第一人者だと思います。
もう一人の著者である、駒崎弘樹氏は認定NPO法人フローレンスの代表を務めており、子どもが病気となった場合に預け先がなく、仕事を辞めざるを得ないといった社会に疑問をもち、「病児保育」という新しい分野を本格的に構築した第一人者です。
現在では、障がい児支援、一人親支援などその分野は広範囲にわたります。
男性目線、女性目線、両方の視点で、自身の子育てやパートナーとの関係のことも踏まえ、論じられており、非常に理解しやすい良書だと思います。
最近、いろいろと過去の本を読み直しているのですが、この本も読み直してみて、以前とは違う発見がありました。
2.「大黒柱ヘッドギア」とは??
駒崎氏が執筆していた部分で、「大黒柱ヘッドギア」を外そうという項目があります。
「大黒柱ヘッドギア」とは、ざっくりいうと、「男が家族を養う、食べさせる」という、親世代から無意識に引き継がれた観念のようなものです。
しかし、現在は、様々な前提条件が変わっており、とくに30代の平均年収は、10年前から200万円近く下がっています。
もはや前世代と同じライフスタイルで生きるのは現実的に無理な人がほとんどなのに、全世代のスタイルだけにこだわり続けてしまうことに警鐘を鳴らしており、
男性はなるべく早く、自分を「大黒柱ヘッドギア」の呪縛から解放すること、「結婚=お互いが成長するプロセス」ととらえ、男性の「大黒柱」ではなく、家事・育児・仕事もお互いに助け合ってともに支える「二本柱」的な生き方を提唱しています。
3.実は自分も がっつり持っていた「大黒柱ヘッドギア」
これを読んだときは、「たしかにそうだな。だけど、自分は、家事も育児もちゃんとやるし、妻のことも対等なパートナーとしてみているもんね。」・・・と思っていました。
でも、当時は、現金収入は主として私の収入が中心であったこともあり、意識の奥では、仕事をして、お金を稼いで、家族を養う・・・・悪い言い方をすれば、どこかで自分が支えてやっているし、支えるべきだ。という意識をやはりもっていたのだと思います。
しかし、今は、自分はサラリーマンではなく、フリーランスであり、かけだしであることもあり、同じく起業している妻とともに、よりチームワークよく、家事・育児・仕事を助け合っていかなくてはなりません。
「大黒柱ヘッドギア」などつけている場合ではありません。
サラリーマンという安定した収入源はなくなり、以前の自分が自分が、表面上は、いい夫ぶって、実は奥にしまっていた感情の発見があり、とても恥ずかしく思いました・・・。
もしかしたら、脱サラしなければ気づくことはなかったかもしれません。
駒崎氏も、結婚後に自身が経営するNPO法人の資金繰りが一時的に悪化し、自身の給料もしばらく出せないかもしれない・・・と恐る恐る妻に打ち明けたときに「私も働いているんだから、しばらくは大丈夫だよ、貯金もあるし。」と言われたときに、ようやく、自分が家庭を支える「大黒柱」なのではなく、彼女と僕とがともに支える「二本柱」なんだと実感したそうです。
駒崎氏は、人生の窮地と「かっこ悪い」自分の姿を好きな人の前でさらけ出すことで、ようやく「夫婦はパートナーなのだ」と腹の底から理解することができた。と言っています。
・・・私もでした(泣)
失ったものもあれば、その分得られるものもあるようです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント