脱サラ、元地方公務員、今は某農業法人にてブルーベリーの栽培をやっております。かんざきたつや、36歳です。
脱公務員の経緯や、ブルーベリー栽培を始めた経緯などについては、以下をご覧ください。
９月もそろそろ終わりが近づき、ますます秋が深まります。私が働いているブルーベリー農園も、ブルーベリーの紅葉で真っ赤に色づきつつあります。
今回は、私の独立が決まってしまったため、そのことを書きたいと思います。
こんなことがありました。
私が働いている会社の社長から突然呼び止められ、「会社としては、貴方を研修生扱いとして補助金をもらいたい。それには、２年間の研修計画が必要なので２年以上、当社で働く意思があるか確認したい。」といった趣旨の話でした。少し考える時間を頂けるとのことでしたので、一旦保留にしました。
自分でも調べてみましたがどうやら農林水産省系の補助金で「農の雇用」といった補助事業があり、農業法人等が、新規に雇用した従業員に対し、研修計画を樹立し、一定の研修を受けさせるなどの要件を満たせば、月々10万円前後の補助金が農業法人に支給されるといったもののようです。会社の説明では、研修が２年に満たずに終了した場合にペナルティがあると言っていましたが、私の解釈では、会社側の都合で研修が終了した場合のみ補助金返還等が発生するのではないかと思いました・・・が、いずれにしても、２年以上働く意思があるかどうかは決めなくてはなりません。
数日かなり悩みましたが、結局のところ、「現状で２年間の勤務は約束できない。今年度（2019年３月）いっぱいで退職させて頂く」旨を伝えました。理由は下記のとおりです。
１．実はあまり農業ができない
現在働いている会社では、ブルーベリー栽培の経験を積むことができることは・・・できるのですがが、農業以外のコンクリート打設等の土木作業のウェイトがなかなか大きく、しかも本業にあまり関係ない経営者の趣味の延長ともとれる工作物等を作る作業が多い。農業に役立つことも多いけれど、それをやるために転職した訳ではないため、やりたいこととのずれがある。
２．農業にする考え方の違い
現在働いている会社の経営者と農業や植物に対しての考え方のずれがあります。私は作用効率とのバランスがとれる範囲で極力自然や生物の力を発揮させることを重視しますが、会社としては、見た目のきれいさなどを重視する傾向があるようです。例えば除草については、私は微生物や有用な動植物を活かす観点から、必要最低限とすべきと考えますが、会社としては、邸宅の庭を整備するように美観を最重要視し経費をかけて無機的に全て除草をします。決して批判をしているわけではなく、農業や植物に対しての立ち位置の問題なので、考え方が合わない人たち同士で一緒にやらない方がよいのではないかと思います。
３．そもそも自分でやりたかった働き方ではなかった
今の会社で働くことで、人生の満足感が得られるのであれば、働き続けてもいいのかもしれない。そんな道もあるのかもしれない。という思いも実はありました。しかし、実際にやってみることで、やはり、自分がやりたい農業を、自分の力でやって、さまざまな人たちとつながり、人生を楽しみたい。ただ農業に関わればいいのではなく、本当にやりたいことが逆にはっきりとしたのではないかと思います。
その他家庭の事情などもありました。
そして・・・（ざっくりと）以下のスケジュールとなりました。
2018年10月～2019年2月 農地を確定させる
2019年3月 農地整備
2019年3月 農業法人を退職
2021年7月 観光農園開園
雇用して頂き、ブルーベリー栽培の経験を積ませていただいた会社には大変感謝をしています。働きながら多くのことを学ぶことができました。在職期間はしっかりと働いていきたいと思います。
そして、理解を示してもらえた、妻には感謝してもしきれません。
当初想定していたよりもスケジュールは早まりましたが、周りのひとたちに感謝し、ますますがんばっていきたいと思います。
今回も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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