新規就農で失敗しないために・・「120%で作れる作物」に絞るという戦略

新規就農で最も大切なことは何か。
それは「やることを増やす」ことではなく、やらないことを決める」ことです。

特に重要なのが、
120%の力で作れる商品(作物)に絞ること。


目次

■ 限られたリソースの中で戦うという現実

新規就農者は、
資金・時間・労働力・技術・経験――
すべてが限られた状態からのスタートです。

この状況で、

・いろんな作物に手を出す
・加工品もやる

などなど・・・と広げていくとどうなるか。

一つひとつが「そこそこ良い」レベルで止まり、
結果として埋もれる商品やサービスを量産するだけになります。


■ 「一点突破」が結果を変える

だからこそ必要なのが、
一部分で圧倒的に勝つこと。

私の農園では、次の2点に徹底的に絞りました。


■ 有機JAS認証による「信頼の見える化」

まずひとつが、
有機JAS認証による徹底した管理です。

有機栽培と一言で言っても、そのレベルは様々ですが、
認証を取得することで

・基準が明確
・第三者による信頼性
・初めての人にも伝わりやすい

という強みが生まれます。

これは特に、新規顧客の獲得において非常に有効でした。


■ ブルーベリーは「収穫の丁寧さ」で味が変わる

もうひとつが、
収穫の精度を徹底的に高めること。

ブルーベリーは、
実は「収穫の仕方」で味に大きな差が出る作物です。

・完熟だけを選ぶ
・タイミングを見極める
・梱包や発送も丁寧に丁寧に取り扱う

どれも地味で、手間のかかる作業です。

しかしこの積み重ねが、ブルーベリーの味や鮮度に大きく影響し、
明確な味の違いを生みます。


■ 品質がリピートと評価を生む

食べチョクのレビューの画像
(【食べチョク】でのレビューの一部)

その結果、

・「また買いたい」というリピート
・高評価レビューの蓄積

が生まれます。

そしてこのレビューが、さらに
新規顧客の獲得につながる好循環を作ってくれます。


■ 差別化は「派手さ」ではなく「徹底」

まとめると、私の農園の戦略はシンプルです。

・信頼性のある有機認証
・地味だが徹底した生果実の品質管理

この2つに絞って磨き上げた結果、
競争の激しい全国発送の市場でも、
十分に販売できる状態を作ることができました。


■ 発信力は大切。でも品質とセットで

もちろん、SNSやホームページなどの
発信力も非常に重要です。

ただし、

発信だけ強くても、品質が伴わなければ、売れ続けることはありません。
逆に、品質だけ良くても、伝わらなければ売れません。

品質と発信は「両輪です。

昨今は、発信の重要性のみ強調されますが、それは、あくまで「品質」は高いのに、発信力によりお客様に届いていない場合の話です。


まとめ

新規就農で成功するために必要なのは、

・一点突破で差別化する(自分が120%で作れる作物に絞る)
・品質と発信を両立させる

シンプルですが、
この積み重ねが、確実に結果を変えていきます。

これから農業を始める方に伝えたいのは、

「全部やろうとしないこと。」

・広げるより、絞る
・増やすより、磨く

そして、
「ここだけは誰にも負けない」と言える部分を作ること。

それが、結果として
一番の近道になります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

脱サラ元公務員。
13年働いた県庁を辞めて、農業法人を経て独立。
ブルーベリー農園を経営しています。

目次