剪定の前にちょっと観察 vol165

ブルーベリー
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脱サラ元地方公務員、ブルーベリー農園経営者。かんざきたつや(@ttykanz)です。

農業を目指した理由、脱サラの経緯、農園のコンセプトなどは、下記のプロフィールページ又をご覧頂けるとうれしいです。

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そろそろ、本格的な冬です。

12月~翌年3月までに「剪定(冬剪定)」を行います。

厳密に言えば、地下部(根)はまだ少し活動しているのですが、地上部が落葉して休眠するこの時期に剪定(冬剪定)を行います。

今年伸びた枝をよ~く観察してみる

とりあえず、今年伸びた枝などよ~く観察をしてみます。

あまり、あまり落葉や紅葉は進んでいません。

(品種は、ティフブルー あまり紅葉も落葉もしていない。)

日本でも主に栽培されている多くブルーベリーは「ハイブッシュ系(北部・南部)」と「ラビット・アイ系」がです。

長野県で栽培されているのは、ほとんどが「ノーザン(北部)・ハイブッシュ系」です。

しかし、私は「ラビット・アイ系」の品種を主に栽培しています。

理由などは、是非過去記事をご覧ください。

ラビット・アイ系は、落葉をしないこともあるようです。

たしかに、昨年、鉢植えの栽培をしたときは、冬場落葉していないものもありました。

また、紅葉や落葉は、気温や日当たりの変化で、光合成量と呼吸量の収支のバランスが崩れることで、地上部が休眠しようとする前に起こる現象の一つです。

とくに苗木が小さいうちは、地上部が比較的小さく、地上部と地下部のバランスが崩れにくいと思われるので、落葉は比較的おこりにくいかもしれません。

花芽が多い

(葉の付け根に花芽が多くつく。品種はメンデイト)

花芽が多いような気がします。

果樹には花ができる「花芽」と、葉ができる「葉芽」がそれぞれできます。

ブルーベリーでは枝の先端付近には「花芽」がつき、その下に「葉芽」がつきます。

(ふくらんでいるのは「花芽」、尖っているのが「葉芽」。実際には写真より花芽はもっとつくことが多いです。)

「花芽」は、根で作られる植物ホルモンである「サイトカイニン」が活性化することで作られます。

このため、前提として、花芽が作られるには根の生育が健全であることが必要です。

ブルーベリーの花がつかないという場合、排水が悪い土壌などが原因で根が十分に発達できていなかったり、根がコガネムシの被害にあっているなどの可能性があります。

そして、9月~10月までに葉が健全な状態で保たれる=光合成により十分な炭水化物が作られることも、花芽が作られることの条件になります。

また、枝がいつまでも伸びていくと、花芽がつかないことがあります。

窒素肥料などが多いと新しい芽(枝)を伸ばす「ジベレリン」という植物ホルモンの活性が高まった状態が続き、「サイトカイニン」の活性を妨げます。

花芽が作られるには、生育期間中に一定の期間が必要であり、 新しい芽(枝) が伸び続けると、「花芽」を作りにかける時間も足りなくて、「葉芽」だけの枝になります。

窒素肥料のやりすぎなどで、窒素(N)が過剰だとこのような現象が起こりやすくなります。

新しい芽(枝) が適度で伸びが止まって(≒ジベレリンの活性が収まり)、サイトカイニンが活性化し、花芽を作る期間が十分にとれることも、花芽ができる条件です。

前述のとおり炭水化物(C)が不足しても花芽ができにくいことから、

ブルーベリーに限らず多くの果樹では炭素と窒素の比率(C/N比)が適正であることが花芽には必要だと言われています。

花芽ができにくいという症状はよくみかけますが、逆に「花芽が多い」状態。

実は、私は初めてみるケースでした。

無肥料なので、C/N比は、とてもCより(Cが多い)だと思います。

窒素分の不足も考えましたが

枝の伸びも悪くなく、根の生育も問題なさそうなので、問題視することではないと考えました。

(品種は「クライマックス」。枝の付け根付近まで花芽が確認できる。)

幼木は剪定で伸ばす

剪定には、大きくわけて、不要な枝を根元から切る「間引き剪定」と、枝の途中から切って、枝の伸長を促す「切り返し剪定」があります。

切り返し剪定をすると、厳密には周囲の枝とのバランスにもよりますが、多くの場合、強く枝を伸ばします。

多くの果樹では、切り返し剪定をすると、枝の伸びが暴走し、樹形が思うように作れなかったり、実が付きにくい枝になってしまうことがあるため、かなり慎重に行うことが一般的ですが、

ブルーベリーは比較的、切り返しにより枝が暴走して伸びていくことが少なく、思い切って切り返すこともできます。

私がとりくいんでいる「ど根性栽培」の場合、幼木は、強い切り返しで、伸ばすことを基本としており、新しく伸びた枝を1/2~1/3まで切り返すことになります。

肥料ではなく剪定で、樹の潜在能力(≒植物ホルモンと解釈しています)で成長を促すという方針です。

1年目の花芽は全て落とす

2年生の苗を今年5月に植えて、1年目です。

再来年までは、樹を大きくすることを重視し、花芽は全て落とします。

実をつけずに、樹を大きくすることを優先させるためです。

花芽が少なければ、枝を切り詰めるときに、落としてしまえるのですが、

花芽が多いため、枝の1/2から1/3を切り詰めたのち、さらに残った花芽を落とす必要があると考えています。

念のため、師匠(エザワフルーツランド 江澤貞雄さん)にも写真を送って相談中です。

細かな部分もなるべく見落とさないように、植物で何がおこっているのかたくさん観察しておこうと思います。

専門書なども参考にしていますが、私の観察などによる私見も多々あると思いますので、何卒ご容赦ください。

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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